6.吊り橋効果は有効だ。だからこそ誠心誠意紳士的な態度で取り組もう。
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<アルカパ−ダンカンの宿屋>
う〜ん…ガキ相手に大人気無かったかな?
軽くブチ切れちゃったもんな…でも、動物好きなんだよ俺。
以前付き合っていた彼女が猫飼っていてさ。
彼女の部屋に行く度に猫と戯れていたのよ。
全然彼女の事ほっといてね!
そしたら、ふられた!
なんだよ!
俺、動物好きの良い奴じゃん!
やっぱり男は顔か?
顔が良ければ、放置プレイもバッチ来いなのか?
あ、いけね!
そう言えばさっきもビアンカとデート中だった!
さっきから少し沈み気味のビアンカを見てフォローを入れる事にする。
「ごめんねビアンカ。せっかくのデート中だったのに…」
ビアンカはデートと言う言葉を聞いて顔を赤らめた。
あれ?
俺はデートのつもりだったが、ビアンカは違ったか?
うーん…ここはあまりフォローを入れない方がいいだろ。
やりすぎると、せっかくさっき買ったヘアバンドを『こんな物いらない!』とか言われて、叩き返されかねない。
「ねぇ…リュカはお化け…怖くないの?」
あぁ、な〜んだ…
お嬢ちゃんはお化けの事が怖くて沈んでいたのか。
ファンタジーの世界に生きていて、お化けも何も無いだろうに…
俺はてっきり『私と猫。どっちが好きなの!』って、懐かしい台詞を聞く事になると思った。(因みに『両方!』と答えてはいけない)
さて…何て答えるのがベストだろうか?
ビアンカは姉御肌気味だからな…あんまり『俺、最強』的を押し出さない方がいいな。
「うん、ちょっと怖いけど…あの猫さん助けたいから!」
前半は少し困惑の表情で…後半はキラリとエンジェルなスマイルで!
すると、もう『キュン!』とか聞こえてきそうな表情で俺を見つめる美少女が…
瞳を潤ませ、両手を胸で握り締め俺を見ている。
「リュカ。待たせたな!ダンカンは薬が効いてきたのか良くなりつつある。あまり遅くなるとサンチョが心配する。帰るとするか」
おぉっと!ここで帰る訳にはいかない!
何とか駄々をこねて、一晩滞在を促さないと…
「お父さ「何言ってんだい!ここまで世話になって、このまま帰す訳にはいかないよ!せめて、今晩だけは泊まっていきなよ!今からじゃサンタローズに着くのは真夜中になるよ!」
「うむ……………そうだな。今晩だけご厄介になるか!」
ナイス!アマンダさん!
「厄介なもんかい!何だったらずーといてくれてもいいんだ!リュカなんかうちの息子にしたいぐらいだよ!」
「やだ!お母さん…」
そう言うとビアンカはアマンダさんの後ろに隠れて、恥ずかしそうに俯く。
「ビアンカ…その新しいヘアバンドだって、リュカに買って貰ったんだろ?もう、何かお返しをするとしたら、ビアンカお前自身を貰ってもらうしかないだろ」
おいおい!たかが140Gで娘の人生縛るなよ!
俺と
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