Another12 最凶兵器 にゃんこグローブ
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
シナモン「えっと、アリア博士から頼まれたパーツ類はこれで全部ですよね?」
ゼロ「ああ、後はお前の武器だ。」
シナモン「私の武器ですか?」
ゼロ「これからお前は俺達と共に出撃することになる。基本的に後方支援になるだろうが、万が一に備えて、護身用に持っておくべきだ。傷の治療の礼もある。使えそうなのを選べ」
スパイダー「(馬鹿かあいつは……)」
ルナ「(ゼロ…いくら何でもプレゼントを武器にすることはねえだろうが……)」
ハイパーモード・トリックスターを発動したスパイダーとハイパーモード・テネブラエを発動したルナが呆れたようにゼロを見ていた。
どこの世界に女の子への感謝のプレゼントに武器を買う男がいるのか…あそこにいた。
因みにスパイダーはルナから事情を聞いて興味本位で来たのだ。
シナモン「えっと…」
どの武器がいいのか頭を悩ませるシナモンに。
「お嬢さんお嬢さん。これなんて如何?」
シナモン「え?わああ!!可愛いです!!」
ゼロ「……」
ゼロは声がした方向を見遣ると思わず脱力した。
ニット帽にサングラス、口を覆うマスクにロングコートと言うあまりにも怪しさ爆発な格好をした人物がいた。
ゼロ「Dr.アリア。何をしている?」
アリア「ノンノン。私は素敵な行商人カキツバタだよ。」
しらを切るアリアに溜め息を吐きながらゼロは彼女が手にしている物体を見つめる。
まるで猫の前脚をデフォルメしたかのような、非常にファンシーな外見を持つ巨大なグローブであった。
アリア「ふっふっふっふ。驚いたかな?これが私の持つ技術を全て注ぎ込んだ最大最凶の武器!!その名も…“にゃんこ…グローーーーーブ”ッッッ!!!!!!」
ゼロ「ああ、色んな意味で驚いたぞ」
にゃんこグローブを見て頭痛がするのか頭を抱えながらゼロが言う。
アリア「…何か微妙に馬鹿にしてない?こう見えてもこのにゃんこグローブは実戦じゃびっくりするくらい強力な装備なんだからね」
ゼロ「まあそうだろうな」
そのにゃんこグローブが秘めている性能の程もゼロは理解している。
元女神であるアリアが技術の粋を集めて開発した兵器である。
ハンターベースの凄腕メカニックであるダグラスですら匙を投げたルナの武器でさえ簡単に完全再現し、エイリアでさえ不完全なレプリカアーマーしか出来なかったエックスの強化アーマーさえ、ハイパーモードという形でとは言え完全再現をやってのけたのだ。
生半可な性能ではないだろう。
自信たっぷりなアリアの態度からしても、そのにゃんこグローブは相当に強力な装備なのは間違いない。
しかし…恐らくはアリアの趣味なのだろう。
そのファンシー過ぎる外見には些か閉口せざるを得ない。
ゼ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ