Life20 運命 邂逅に続く邂逅
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様。あのアチャ男さんに似ている少年は、似て非なる人物です。そもそも魂が違います!』
『魂が?・・・・・・・・・ああ、なるほど。この世界の無銘の生前の人と言う事か』
『はい。ですがその・・・・・・、全く怪しいワケでは無いのです』
『・・・・・・如何いう事だ?』
念話で歯切れが悪いと言うのも如何かと思えるが、その様なぎこちなさを白野はタマモから感じ取り疑問を呈する。
『直截に言いますと、サーヴァントの存在を微かに感じ取りました』
『サーヴァントの!?』
『しかも、月の聖杯戦争で対峙したことのある誰かだと思いますよ?御主人様!』
『推測でいいから聞かせて欲しい。どのサーヴァントだ?』
『恐らくは――――』
−Interlude−
『――――サーヴァントが?』
士郎は、ロード・エルメロイU世に促されライネスと会話をしながらも、気配を消しながら自分の護衛をしている受肉ある英霊、李ことアサシンと念話をしていた。
『応よ。勿論、儂等と違うて、魔力供給による現界状態だろうがの』
受肉している英霊などそうそう居る訳も無いので、李の予想に士郎は得心する。
その前に、何故李が士郎の護衛をしているかと言うと、詳しい事情は知らないようだがある用件のために欧州に1人で行くと言う情報を掴んだフィリップことキャスターが、たまたま欧州周辺にいた李に士郎の護衛を依頼したのだ。
と言う説明を士郎を見つけて捕まえた時に、李自身が話した。
ついでに伝言も。
『「正体不明の敵に狙われているのに、単独行動するなんて軽率過ぎですよ?」と、行っておったぞ?』
それを聞いた士郎は、苦虫を噛み潰したような顔をしたそうだ。
そんな士郎を見て李は、一応弁明する。
『これでも儂はお前を庇ったのだぞ?「敵――――しかもサーヴァントたちに、命或いは身柄を狙われているのに単独行動するなどと、我らがマスターはなかなか豪胆ではないか!」とな』
『しかし、あ奴は『貴方は士郎に多くの宝具使用時の魔力供給があるのでしょう?士郎が居なくなれば借りを返せなくなる。借りを踏み倒すのが貴方の筋を通す事なのですか?』とな。そこまで言われれば、さしもの儂も言い返せぬでな、こうして護衛を引き受けたわけよ』
皮肉で言い包まれたにも拘らず、李は楽しそうに語ったそうだ。
そうして今に至っているわけだ。
『此方を警戒していたが敵意は無かったわい』
『そうか』
敵意が無いのであればこちらから仕掛ける必要も無いが、自分も警戒をしておくに越したことはないと士郎は思った。
『にしても此度は、なかなかどうして
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