Life20 運命 邂逅に続く邂逅
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り、矛となって残党を蹴散らしてから捕縛したと言う結果になった事だった。
そこで何故、まだ1度か2度ほどしか会っていない自分を助けたのかと聞いたライネスに、士郎はこう返した。
『俺は助けたかったから助けたまでだ。だから別に恩に感じる必要はないし、負い目を感じる必要も無い。ただ君が無事で本当によかった』
自分の身よりも他人の身をと、一見すれば人として歪んでいる壊れていると思われるが、心を何所までも凍らせる世界で育ったライネスからすれば、士郎と言う人間に惹かれていく出来事だったことに異論はなかった。
そんなライネスの言葉を受けた士郎はフラットの方を見る。
フラットは、ロード・エルメロイU世からの殺気の込められた視線にたじろいでいた。
そして士郎の視界には隣にいる見知らぬ少年もいて、自分を見て驚愕していることが分かった。
(だが、何故?彼の事は俺は知らないし、如何いう事だ・・・)
その当の少年――――岸波白野は、士郎の顔を見てさらに驚いていた。
瓜二つとはいかないまでも酷似している部分が多分にあるからだ。
しかし自分の顔を見てもリアクションが薄いのは如何いう事なのかと、思いながらも驚き続けている。
そこにタマモの声が頭の中に響いた。
『――――気を確かに、御主人様!』
「え、あ・・・・・・」
タマモに呼びかけられて漸く復帰した白野。
それを隣にいる友人であるフラットは、1年半の間に白野の性格や人格を把握しているので、白野の戸惑いと仕草に瞬時にある事に気付いた。
(これは・・・・・久しぶりに仲の良かった知り合いに会えたのに、当の相手は自分の事を覚えていなかったことにショックを受けている“貌”だ)
たったこれだけの情報材料だけでここまで当てるフラット。
流石は天才だ、“馬鹿ッ”だけど!流石は天才だ“馬鹿ッ”だけど!
大切な事だから2回言った。
そんな天才だけど馬鹿なフラットは、友人を奮い立たせるために行動する。
「白野、お前の事を思い出させるためにはアレしかない!!」
「フ、フラット?何でその事、いや、お前何を――――」
白野は、自分の考えていた事を言い当てられて焦る。
しかしフラットは気にしない。
「いいから俺に合わせて、ついて来て!俺を信じろ!!」
「!?わ、わかった、お前を信じるぞフラット!」
『えっと、御主人様?』
未だ完全に頭を稼働させていない白野は、フラットの勢いに押される。
それをタマモが、どことなく不安に感じていた。
「先生の知り合いの銀髪の人。これを見ればあなたは思い出すはずだ、白野の事を!!」
「思い出す?何の話――――」
「オイ、この、フラット。話を聞いてい
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