SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第12話?仲の良い鍛治屋さん
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ゃあ、素材の情報渡すからちょっと待ちなさい」
?そう言うとリズはメニューウインドウからキーボードを引っ張り出してカタカタと文字を打ち始めた。タイピングの早さを見る限り、向こうでは結構パソコンを使っていたように思える。SAO以外オンラインゲームもやらなかったし普段パソコンを使うことがなかった僕からすると、そのタイピングスキルは正直羨ましい。
?ちなみに、文字を書くのは実際にペンのようなもので書くのとキーボードで打って書く、の二つがあり好きな方を選ぶことができる。《作成》スキルがあれば色々な色や種類のペンを使うことができるが、なければ黒一色だけになる。まあ、情報屋でもない限り作成スキルを取る人はほとんどいないが。
?料理と一緒に出てきたお冷やに入っている氷をガリガリと噛みながら待っていると、
「よし、完成!?じゃあ、これに全部書いてあるからよろしくね」
「りょーかい」
?僕は返事をしてから実体化された情報の細かく書かれた紙を受けとる。かなりの文字が書かれているからあとでじっくり見るとしよう。
「お詫びとして代金は半額で引き受けるわ」
「別に全額払ってもいいんだよ?」
「いいのよ。友達を危険な場所に行かせるんだから。せめてこれぐらいはさせて」
「…………そっか。ありがとね」
?目の前の友達の優しさに思わず少し笑いながら、「よし!?半分お金が俺のもとに!」と喜んでいる黒い自分に我ながら呆れていた。
???U
?二人で「ごちそうさまでした」と合唱したあと、一緒に店を出る。もう少しなんか腹に入りそうだな、出店でまんじゅうでも買おっかな。この世界ではどれだけ食べ物を食べても腹壊したりしないし、太ったりもしないからすごく便利だ。女性にとってこれほど素晴らしいものはないだろう。まあ、食べ過ぎると食べた分だけまんぷくの時間が延長するのだが。
?あ、もちろん約束通り二人分のお代は払いましたよ。約束しなくてもそのつもりだったけど。女子にお金を払わせるわけにはいかない。
?それに迷宮区に引きこもってたからお金はまだ使いきれないほどある。SAOに入る前はこのゲーム画面上にあるお金全部こっちの世界に持ってこれたらいいなあ、なんて思っていたがまさかそれが叶うとは。結果的に手に余って少し困っているが。
「リズはこのあと営業?」
「ええ、今の時間帯が一番人が来るのよ」
「へえ〜、夕方ぐらいまで続けるの?」
「そうよ」
「ふと思ったんだけどさ、リズっていつ武器を製作してるの?」
「大体夜にするわね。朝から夕方まで鍛冶屋の営業をして、宿に戻って夜の間に注文された武器やスキル上げをしているわね」
「……それってちゃんと寝てるの?」
「まあ、たまに寝ない日もあるけど、そこら辺はちゃんと考えてるわよ」
「あのさ、僕が言うのもなんだけどしっかりと休ま
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