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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第12話?仲の良い鍛治屋さん
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な場所にいかせるわけには……」
「大丈夫だって。一応僕も攻略組の端くれだよ?」
「……う〜ん、でも……」
「安全マージンはしっかり取ってるよ。だからさ」
「…………そうね。ごめんなさい、本当はこんなこと頼むのは間違ってるんだけど」
「別に間違ってないさ、武器造ってもらうには素材を持ってくるのは当たり前のことだし。それよりさ、その素材で造れるカタナ……強いの?」
?そう僕が問いかけると、リズはニヤッと口の端を上げた。これは期待が持てそうだ。俄然僕のやる気パロメータもぐぐっと上がる。
「そうね、少なくともあたしは今まで作った武器の中でも上位に食い込んでくると睨んでいるわ」
「おお〜」
?僕が思わず期待の声をあげると、またすぐリズは顔をひとつ前のものに戻した。
「でも、本当に危険よ。気をつけてね。……ちなみにだけど、あんた今レベルはどれくらい?」
「……おおぅ、割りと深く来るね〜リズさん」
?この世界では暗黙の了解としてプレイヤーのステータスを聞かない、というものがある。少しでも他人に漏れてしまうと自分の弱点などがバレてしまうため本当に危険だからだ。携帯や財布を道端に落としてなくすことと同じだ。
?リズはそのことに気づいたらしく、まずったとでも言うような顔をして僕に謝った。
「あ、そうだったわね……ごめんなさいユウ」
「いや、別にいいよ。リズが誰にも言わないっていうなら教える」
「誰にも言わないわ!」
?――絶対興味本意じゃないですかぁ〜!
?僕は内緒話をするときのように(実際内緒話なのだが)、手を口の側に立てながらいつもよりも抑えた声量で自分の秘密を漏らした。
「48、だよ」
「嘘でしょ!?」
?いきなりの大声に周りのお客さんもこっちを一斉に見てくる。僕はいきなり目立ったことに髪の毛が逆立つような感覚に襲われるがなんとか堪えてリズの頭を手刀でペシッと叩く。そして、小声で注意する。
「ちょっと!?思いっきり言いそうになってんじゃん!」
「ご、ごめん!?だってビックリするでしょ、そんな数字聞かされたら!」
「とにかく黙っててよお願いだから。これ僕のトップシークレットだから!」
「わかってるわよ。もうしないって。ていうか、なんなのよそのデタラメな数値。あんた一体どういう生活してるわけ?」
「どういう生活って言われても……普通だよ??まず携帯食料と武器の予備をたんまり買ってから経験値が効率よく貯まる場所に数日間籠るだけ」
「それのどこが普通よ!」
「え、マジで?」
?少なくとも攻略組はみんなしてると思ってたのに……。
?ここでの生活に慣れすぎちゃったかなあ。感覚が麻痺してる。向こうの世界に戻ったら大変そうだ。少し反省。
「あんたねぇ……今のうちに色々遊んだり休んだりしないと絶対に倒れるわよ。まあ、いいわ。じ
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