97章 信也たち、ジャニス・ジョップリンとかを語(かた)る
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プロデューサーの、
ポール・ロスチャイルドっていう紳士を尊敬しているんですよ。
1995年に他界したんですけどね。彼かも、愛の花束を受け取ったという気がしているんですよ。
あっはは」
「あっ、知ってます。そのポールさんのことは、
『ジャニス・ジョップリンからの手紙』にも書かれています。ポールさんは、
楽しいことが大好きな、ユーモアのある人で、プロデューサー仕事は、
ミュージシャンたちが、ベスト(最善)を発揮できるように、
快適な環境をつくることにあると信じていた、誠実な紳士で、
ジャニスも、ポールさんを頼りにして、たくさん教えてもらうこともあったそうですよね」
南野美菜がそう言った。美菜は170センチ、すらりとした美しい女性だ。
「しんちゃん、まさか、そのポールさんにお会いしたことがあるとか?」
美菜の隣の、美菜の彼氏の岡昇がそう言いながら、
身を乗り出して、信也の顔を見た。岡は173センチ、美菜とは、お似合いのカップルである。
「まさかでしょう?おれが5歳の時に、ポールさんは天国へ旅立たれているのですから。
ただ、いろいろ調べていて、ポールさんは、学歴は高卒くらいなのに、
独学で音楽を勉強して、1970年のジャニスの代表作のアルバム『パール』や、
ひとつの時代を築いたドアーズやニールヤングとかのプロデュースもしたりしていて、
音楽的なセンスも抜群だった人だし、いろんな意味で尊敬しているんですよ。あっはは」
そう言って笑うと、信也は、「まあ、まあ、きょうは楽しくやりましょう!」と言って、
テーブルのみんなと、元気に明るく、乾杯をした。
≪つづく≫ --- 97章 おわり ---
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