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RSリベリオン・セイヴァ―
第九話・外伝「蒼真と……」
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りがとうございました」
そう彼は席を立ちあがると、やや愛想の少ない巫女へ礼を言った。
「そうだ……よろしければ蒼真殿、遠渡遥々ここまで参られたわけだ。それにいつも弥生がお世話になっている。今夜はこちらで一晩、泊まられてみては?」
「え……いや! いや! そんな、俺は……」
「遠慮はいらん。それに……そちらの知人から詳しい事情を聞いている。それなら、尚更今のうちに疲れを落としていくがいい。自慢ではないが、露天浴場もある。旅館とまではいかにあが、宿感覚でゆっくりくつろいでいいぞ?」
――露天風呂か?
こう見えて、蒼真は以外と風呂好きであり、野外風呂は久しぶりに入っていなかったために、神無の誘いに少し興味を抱いた。それに、彼女が言う「そちらの知人」というのにも気になるし……
「……じゃあ、遠慮なく?」
「よし、では支度をしよう? テレビを見るなりして適当に寛いでいてくれ?」
「いや、そんな悪いよ?」
「其方は客人だ。固くならずにゆっくりと体の疲れを落としてくれ?」
……と、ここまで言われれば、さすがに蒼真も断ることができず、大人しくそのまま一晩はこちらでお世話になることになった。

「……と、いうことだ。明日の午前中にはそっちに戻る」
夕暮れ時の境内の中で、蒼真は基地で未だ零の研究に専念し続けている魁人へ連絡を取った。
『こっちは忙しくないから、しばらくゆっくりしていってもいいよ?』
「それよりも……あの神無っていう娘に俺のことを伝えたの、もしかして魁人、お前か?」
『ご名答〜♪ 一様、親友として君の身を案じてあげた行為だよ?』
やはりか……蒼真の感はあたり、彼は深々とため息をついた。嬉しいことであるが、何もそこまでしなくてもいいのに……
「おいおい?……こっちたぁ、出張スケジュールでビッシリなんだ。なによりも、明日の夜までにはアメリカ・ニューヨーク支部の会議に出席にしなくちゃならねぇんだ……」
『そのあとに日本へ戻って北海道の地下施設で開発中の新型レーダーのレポート拝見、さらに明朝には再び海を渡ってドイツの首都ベルリン支部へ出向き、『黒兎』共の対策会議……仮眠する時間すら乏しいね?』
「だろ? ったく、上層部の爺共が、俺を便利屋か何かと勘違いしてんのか?」
『そう愚痴るなよ? とりあえず、いったん切ろう。ごゆるりと過ごしてくるよいいよ?』
「そうだな……それよりも、神無ちゃんに無理言わせたんじゃないだろうな?」
『そんなことあるもんか? 彼女も弥生ちゃんからいろいろと君のことを聞いているし、一度会ってみたいって言っていたんだよ? それに、弥生ちゃんが大変お世話になっているそうでってことだから、一晩は心よりおもてなししたいって言いだしたんだ』
「なら……いいけど?」
『とりあえず、ゆっくりと寛いでいくといいよ?
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