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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
5.失敗は成功の元。でも、成功は慢心の元。常に気を引き締めて行こ!て事。
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カに怪我させない様に、傷つけない様に思って放ったら、風だけのバギが出来た!」
「じゃぁ、偶然出来ただけでもう出来そうにないの?」
「ううん!もう覚えたから、出来ると思うよ」
「じゃぁ、もう一回見せて。お願い」
私は、リュカに抱きつきながら甘えた風にお願いをする。

別にそれほど魔法を見たい訳ではなく、リュカとイチャイチャしたいだけなのだ。
私ってばエッチな娘(こ)なのかしら?
「うん!じゃぁちょっと離れてて!」
そう言うと側にある綿帽子のタンポポに向けて手を翳す。
「バギ」
綿帽子のタンポポは茎や葉を切り刻まれる事無く、種子だけを舞い上がらせた。
そして私のスカートも一緒に舞い上がった!

「きゃー!」
「あ!ごめん」
「もう!ちょっと、何してんの!リュカのエッチ!」
私は慌ててスカートを押さえその場にへたり込む。
「えへ。ごめんねビアンカ。でもウサちゃんのパンツ可愛いよ」
「し、しっかり見てんじゃないわよ!もう、馬鹿!」
私は慌ててお母さんの元に駆け寄りアルカパへの道を急いだ。
どうしよう!リュカに見られちゃった!
もう、責任取って貰うしか無いわよね?そうよね?ね!ね!?

ビアンカSIDE END




<アルカパ−ダンカンの宿屋>

やっべー、調子にのりすぎて失敗したぁー。
スカートめくってしまった事は仕方がない!不可抗力だ!
でも、わざわざパンツ見えた事を報告する必要は無かったなぁ…
いや、だってさぁ!
急にベタベタしてきたしさぁ!
なんかすごく甘えた声出してたしさぁ!
なんかもぉ、ベタ惚れ感あったしさぁ!
ここで魔法成功させたら、『ちょっと向こうの物陰で男と女のラブゲームぅ』的に思っちゃってさぁ!

でも、嫌われた訳ではなさそうだ。
話しかけても答えてくれる。
ただ、視線は合わせず顔を赤くしたまま。
きっと、恥ずかしいだけなんだよ。
だから、どうしていいのか判らないんだ!
これはある意味チャンスだね!

「リュカ。私はもう少しダンカンを見舞っているから、アルカパの町でも散歩して来なさい」
俺が脳内でこのチャンスの活用法を模索していると、父さんから外出の許可を貰えた。
渡りに船とはこの事だ!おれは、町へ出かけようとしたがその前に…
「ダンカンおじさん」
「おぉ、リュカか。うつるといけないから離れていなさい」
「うん…この飴あげる。喉の痛みが少しでも良くなると思うから…」
と、優しい笑顔で近付いて、出立前にフレアさんから貰った飴玉をプレゼントする。
「ありがとう。優しいなぁリュカは」
「早く良くなってビアンカを喜ばしてあげてね!じゃぁお父さん!行ってきます!」
そう言ってその場を後にする。背後から俺を褒めちぎる大人達の声が聞こえる。


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