033話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ガーディアンARM ア・バオア・クー!!」
ウォーゲーム第7戦第2試合。初戦をアランが落としてしまったため今後の戦いの流れを左右する第2試合はアルヴィスが打って出た。対する相手はナイトクラスのコウガ、その巨体のパワーと類を見ないタフネス差でアルヴィスの攻撃を受けて尚攻撃をし続け一見優勢のように見えたが
「お前はもう終わりだ―――アランさんの先程の醜態をこれで全員の記憶から消してやる」
「えっそ、それってほぼ八つ当たりってなんじゃそりゃああ!!?」
コウガはその打たれ強さの腕力によってナイトクラスに上り詰めたらしく実際の魔力はシャトンよりも遥かに劣るとの事。切り札のガーディアンARM クンフーフロッグを出し更なる攻撃を仕掛けようとするがアルヴィスはカルデアより授かったARMを発動した。
黒い闇の中より舞い降りたそれは巨大な髑髏の頭部を持った昆虫のよう。髑髏の閉ざされた口が開かれたときそこから黒い霧が溢れ出して行きぎょろりと血走った禍々しい瞳が姿を覗かせた。凄まじい威圧感と恐怖を与えるその姿は正しく死神。
「大切な事なのでもう一度言ってやろう―――お前はもう終わりだ」
「ひっ!?」
鋭く殺気に満ちた瞳で睨まれた時コウガの心の中は一気に恐怖に食い込まれた。今まで会った目の前のこの美少年を潰しその表情を悲痛に歪ませてやると言う考えが一気に潰された。あるのは目の前に迫った死への恐怖のみだった。美少年の瞳に浮かんでいる感情は殺意、のみだった。しかもアランの失態を揉み消す為の。
「や、八つ当たりで殺されるのか俺えええええええ!!!!!???」
「その通りだ、さっさと逝け。バーストアップ・スマッシュ!!」
「なんとおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!???」
その言葉と同時にバリアのような物で包み込まれていたコウガとクンフーフロッグは凄まじい爆発の連鎖に飲み込まれていった。バリアによって隔絶された空間に爆風の逃げ場など無く連続でして起きる爆発は本来行われるバーストアップよりの何十倍の威力を発揮しバリアは耐え切れずに四散し更に巨大な大爆発を起こした。その後には何も残らず、アランの敗北と醜態と言う二言はそれを見ていた全員の脳裏から消え去っていた。
「しょ、勝者アルヴィス!!」
宣言を聞いてから戻ってきたアルヴィス。ドロシー曰くア・バオア・クーは高い攻撃力を持つ引き換えに相当な魔力を消費するらしいのだが
「勝って来たッ!」
全く平気そうな顔をしているアルヴィスを見て底なしの魔力ねと呆れるドロシーであった。これで一勝一敗となりチェスにも焦りが出始めた、続く相手は鼻が高く眼つきが鋭い人形であった。何故人形がチェスの駒、ましてやナイトクラスにいられるかと疑問に思うのと同時
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ