033話
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ゼピュロス・ハンマー》!!」
「うわああああおおう!?」
箒に風の爆弾を纏わせそれを一気に振り下ろす。その一撃を回避する事が出来たピノキオンだがその一撃が巨大キノコの戦場に巨大な亀裂の与えたことに強い戦慄を覚えた。
「す、すっげぇ………」
「魔女が近接戦に強いとか悪夢でしかねぇじゃねぇか………」
「むぅ………如何攻略したらいいものか………」
ギンタはドロシーの一撃の威力に驚き、アランは魔女の唯一の泣き所でもある近接戦に弱いと言う弱点が無くなった事に呆れ、アルヴィスはどうやったら今の彼女を攻略出来るだろうか思考を巡らせていた。
「俺が仕込んだ近接戦闘術だ、今のドロシーは以前の数倍強いぞ」
「えっジークさんが?」
「ああ。頼まれてな、教え甲斐があった」
微笑みながら今の彼女のステータスを回覧してみると初めて会った時によりも格段に強くなっているのが解った。以前のステータスは
【ステータス】 筋力E- 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運C
だったが今は
【ステータス】 筋力D 耐久D 敏捷C+ 魔力A++ 幸運C
という事になっている。彼女が魔女である事からサーヴァントとなった時はキャスターだろうがキャスターとしては破格のステータスだろう。
ジークがドロシーに教えたのはただの近接戦闘術ではなく彼女の持つ力全てを活用する事が出来る戦闘術。ゼピュロス・ブルームという風を自在に操る事が出来る極上の得物を最大限に活用する、それがジークの教えた事だった。
魔力で風を束ね箒に纏わせながら筋力強化し相手に攻撃する。これで彼女に近接での隙は無くなったといえる。
「このままじゃやばい、負けちゃう……!そしたらディアナ様に捨てられる……人間に、して貰えない!!ガーディアンARM ファスティトカロン!!」
焦ったピノキオンが召喚したのは額に大きな傷を持った見つめの巨大鯨、大きな口を開けてドロシーへと飛び掛るが
「私を襲っていいのはジーくんだけって決まってるのよ!!風の神の斬撃!!」
風を箒に纏わせながら筋力を大幅に強化、そして本来ドロシーの細腕では有り得ない強力で巻き起こしたかまいたちを鯨へと飛ばす。風の斬撃が深々と鯨の体へと刻まれていき他量の魔力を噴出し悶え苦しんでいく。
「そ、そんなぁ!?」
「ガーディアンARM トト!!」
瞬時にARMを発動しガーディアンを呼び出す。空間が裂けそこから薄い藍色をした大型の狼のようなガーディアンが出現する。
『御呼びでご主人?』
「あの鯨を食い散らかしな」
『お安い御用で!!』
一度巨大な咆哮を一つ上げたガーディアンARM レインドックは一気に走り出し深く刻まれた傷に苦しむ鯨へ
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