033話
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にドロシーが表情を変えた。
「次は私が出るよ」
「ムッ………解ったドロシー」
戦うと言ったドロシーの手を引き抱きしめるジーク。いきなりの行動に驚くギンタとバッボ、顔を真っ赤にするスノウに意図を察するアルヴィスと復活したアラン。
「冷静にな………君には俺がいる」
「うん……抱きしめてくれて有難う。これで万人力だよ」
ジークの抱擁であからさまに顔を煌びやかにしたドロシーはやる気満々と言わんばかりに巨大キノコへと飛び降りていった。
「このこの見せ付けてくれるぜジーク!」
「憎いのぉ第三家来!この色男め!!」
「色男ならナナシでは………?」
「否あれはナンパだろ」
「ジークさんとアルヴィスも大概色男だよ?」
「待て俺もか?」
「第3戦。メル ドロシー!チェスの駒 ピノキオン!試合開始!」
「久しぶり、ねぇディアナは元気かしら?」
「ううん病気なんだ。死にそうなんだ」
「ディアナはレスターヴァ城に居るんでしょ?」
「ううん居ないよ」
キノコの上に着地し人形へと問いを投げかけたドロシー、その問いに答えたピノキオン。ドロシーの問いに答えた時その鼻が少し伸びた。
「あっ見て鼻が伸びたよ!」
「嘘をつくと伸びるみたいだな」
「バッボみたいな長さになったぞ。バッボもそうやって伸ばしたのか?」
「ばっかもん!わしの鼻は紳士の証じゃ!!」
「ディアナも物好きねぇ、アンタ私に勝てるとでも?」
「絶対に勝てない……僕なんかがぁああア!!お姉さんにぃいいい―――勝てるよ。ウェポンARM ノコギリギリ!!」
発動したARMは複数本の鋸、一本二本と手にしてもまだ一本天から降って来る。持ちきれないと思ったとき右腕の後ろから新たに腕が一本生えてくる。ARMとしての効力ではなく人形自体に備え付けられた能力であると示唆するアラン。そしてかなりの速度でドロシーに接近し切りかかるが
「へぇ受け止めるんだ」
「ジーくんに比べたらアンタなんかゴミみたいな速度よ」
修練の門でジークと共に修練を積んだ彼女にとってピノキオン程度の速度など止まっている物を見るのと大差など無かった。そして彼女が修練の門で集中的に積んだ修練それは
「そぉれええ!!」
「うあああああ!!?」
近接戦闘術。魔女である彼女がそれを学ぶのは些か可笑しいのかもしれない、が彼女はそれをジークに強く願った。このウォーゲームはその名に在るとおり戦争なのだ、魔女と言えば接近を許す事は十分にありえる。そして戦争には戦術はつき物であるとドロシーは思っていた。対魔女の為に近接戦闘を仕掛けてくる敵は居るだろう。これまでは良かったもののナイトクラスには居る可能性が高い。故に彼女はジークに願ったのだ。
「|風の神の鉄槌《
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