エピローグ
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し、貴女の身体を循環できるようにすれば、悪魔界での貴女の立場はそれこそ最上位に近づくでしょう。だからもう、『こぁ』なんて呼べな……んんっ!?」
言いかけたパチュリーの唇を、こぁが唇で塞ぎました。数秒して、離します。
「……こぁ?」
「違いますよ、パチュリー様」
こぁは、パチュリーにだけ向ける、いつもの笑顔を見せていました。
「わたしが証明したかったのは、わたしの実力なんかじゃないです。わたしの主、パチュリー・ノーレッジの使い魔はこんなに凄いんだぞって示すことが目的だったんです。
本当に凄いのは、そんなわたしを従えることのできるパチュリー様なんだって、それを証明したかったんです。だから……」
こぁは、パチュリーの手から魔王の魂を優しい手つきで取り戻し───すべてをあっけなく、握り砕きました。
「パチュリー様さえ、わたしの力を知っていてくだされば、わたしはそれでいいんです。
わたしは、パチュリー様だけの『こぁ』でいいんです」
「ふふっ」
くすりと笑い、パチュリーがこぁを抱きしめました。
「愛しているわ、こぁ」
「わたしもです、パチュリー様」
そうして、ふたりは幸せなキスをして終りょ
「こぁ」
「はい?」
「─────────私の知らない女のニオイがするわね?」
「……あぃえぇー……?」
こうして世界は救われたのでした。
めでたいよーなそうでもないような。
〜今度こそFin〜
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