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愛い女子部屋。
しかしてその実態は。
血とかイヤンな液で錆びついた鎖じゃらじゃら、獣やヒトの内蔵べっちゃり、魔法陣と儀式装飾がぎんぎらの、魔女の釜らしさ全開な一室でした。
殺害対象のはずの女性は、素っ裸に黒マントのみ着用といったベターな魔女を演出しております。おおサバトサバト。
「こんちゃーす」
「ひゃああああっ!?」
そんな雰囲気をブチ壊すように、懸命に呪文をとなえる女性の背後から、こぁがおっぱいを揉みしだきました。ぽよんぽよん。
「あああ、アナタは……!?」
「呼ばれました悪魔でーす」
「ひあっ! あの、ちょっ、なんで胸を揉むの……あっ、んんっ」
「こんなん出されたら揉むだろフツー」
揉みますよねぇ。
「はぁっ……はぁっ……」
10分ぐらいこねくり回された殺害対象は、腰砕けになって座り込んでいます。桃色な吐息はまだまだ整わない模様。
「んで? 要件を聞こうかー。言ってみ言ってみ? オネーさんがなんでも聞いてあげちゃうっ☆」
青年と会話していた時とはまったく別人のように明るく愛想の良いこぁさんは、ツヤツヤとした笑顔で背中の羽をパタパタさせたり。
「は、はぁ……あの、アナタは本当に……?」
「悪魔だよん」
おっぱいを揉まれまくったことで何らかの疑問をかかえたのか、殺害対象が怪訝そうな顔でこぁを見つめます。
「でも……その……」
「うん? アタシの顔が天使みたいに可愛いって?」
「いえ、そうではなくて……その、いつも使役している彼らと……違いすぎませんか?」
「あー」
何が言いたいのかを理解したこぁがうんうんと頷きます。そりゃまあ当然といえば当然のことでした。
「あーんな雑魚と一緒にしてもらっちゃあ困るぜお嬢ちゃん。あいつらは自分の力に自信がねぇからあんなカッコしてんのさ。ハッタリでおまえら人間をビビらせないとお話にももってけねー小物だ」
「な、なるほ……ど……?」
「その点アタシは自分の好きな姿で力を扱える優れ者ってワケ!」とこぁは胸を張りますが、説得できたかどうかは微妙なトコロです。
言っていることは正しいのですが、いかんせんその容姿が邪魔です。なにしろ『オネーさん』だの『お嬢ちゃん』だのクチにしていますが、見た目だけなら間違いなく、こぁは彼女より年若く見えるのですから。
「そんなことより聞きたいことがあるんだよお嬢ちゃん。その口ぶりと仕事と環境……魔女気取りなのは間違いないんだろうが、どこでこんな知識を?」
当惑気味な女性を無視し、こぁはニヤつきながら尋ねます。どうやら、男性の依頼を果たす気はとっくに微塵もなさそーな感じ。
「どこで、と言われましても。私の家系は代々魔女……というか、悪魔信仰ですので。物心ついた頃からずっとこうでしたわ」
「ははーん、モノホンなワケだ。こん
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