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たまかりっ! 〜小悪魔魂奪暴虐奇譚〜

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となるのですね。
 もしもこれから「おれ、悪魔っぽい嫁が欲しいから召喚契約しちゃおうかなー」と考えているそこのアナタ。テクや体力など、あらゆる性的技工を練磨したうえで挑戦することをオススメします。
「───っと」
 どうやって契約を破棄しようか考えているうちに、こぁは目的の一軒家へと到着してしまいました。
 一見したところ、どうにも平凡な(多少の裕福さが垣間見える)2階建て1戸です。セキュリティー目的ではなさそうな大型犬が庭でぐっすりと睡魔にからかわれています。新築ではなさそうで、堂に入った雰囲気が醸しだされ……。
「ん?」
 こぁの目は、そこに歪なモノを見出しました。
 たしかにその家はどこからどう見ても、平凡そのもの。事実、誰の目にもそう見えるはずです。住宅街の中のひとつでしかありません。
「……なーる」
 しかし彼女には、まるで要塞のように厳重に張り巡らされ不可視化された、不浄の坩堝が映っていました。簡潔に言って、結界バリバリ。
 どうやら、契約者である青年が言っていた『あらゆる暗殺者の死』とは、この結界の先に悪意が向かった結果のようです。
 結界は実に優秀で、過敏にすぎるほど。ほとんど自動的に悪意や殺意に対する呪詛返しが発動するようです。物理的には優秀でも、神秘に耐性のない人間など、それこそ殺虫剤を噴射された虫けらのように瞬殺なことでしょう。
「おかしいな、じゃあなんでフニャチンは……まぁいいか」
 一瞬、なにかが胸につっかえましたが、それこそ既にどうでもいいことのようです。こぁは結界内に侵入するべく高度を落とし……と。
『愚かな使い魔めぇえ! 我がマスターの命を狙うか! 同族といえど容赦はせ』
「うっさい」
『ぎゃあああぁ!?』
 ぱちこーん。
 結界の表面から精製されたらしき、見ただけで呪殺されそうな風貌の下級魔が、こぁの指パッチンで消滅しました。
「ンだぁ? 生意気にエレメントなんか使ってやがんのかよ邪魔くせぇ……へへん、消えな」
 ぱちこーん。
 こぁが再度指を鳴らすと、ダムの外壁じみて重厚に見えた結界がキレイさっぱり雲散霧消しました。
「さーて、マスターとやらとご対面といこうか」
 呪いの館の屋根に、彼女はするすると溶け込んでいきました。
 
「よや! とく来たれ! 来たらざればこの鍵の力秘めたる言葉にて、汝を永遠に苦しめん! アギオン・テラグラム・ヴァユヘオン・スティミュラマトン・ユ・エシュティオン──────」
「うーわこっちでも召喚とかしてる。しかも大鍵」
 がんばってるーと大笑いのこぁさんです。
 どこにでもありそうな一軒家の、どこにでも居そうな美少女の部屋は、男性の夢から一線どころか四線ぐらい画したあたりの様相を呈していました。
『こぁくまアイ』さえ使わなければピンク色の可
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