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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico38-B竜の終焉 〜Angel Overthrown〜
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居ったからこそ出来たって、ルシル君から使用せぇへんよう注意された時に一緒に聞いた。

(今のわたしやリインのレベルやと、ルシル君の魔法の上級は使えへん。そやけど・・・!)

地面に叩き付けられる前にルミナの両手を取ってキャッチ。ゆっくりと横向きに横たえさせる。三叉槍は一瞬だけ燃えてすぐに消失。ルミナの体に1つの穴だけを残した。

「ルミナ! 気をしっかり持って!」

半開きの目に微かな息、脈も弱なってくのが判る。ルミナが今にも死んでしまいそうな状況に涙で視界が滲んでく中、「リイン! エイルを、ラファエルでも良えから!」ルシル君の治癒術式の発動のサポートを指示する。

『ラ、ラファエルでもはやてちゃんへの負担は大きいです!』

「そんなこと言ってられへん! ルシル君を待ってるわけにもいかへんし!」

シュヴァリエルに勝ったようやけどルシル君の今の状態が判らへん。エイルを発動できるだけの余力はあるか、それとも魔法も扱えへんほどにボロボロなのか、も。そんなルシル君に期待するわけにはいかへん。

『でも・・・!』

「今はわたしの心配よりルミナの生死の方が重要や!」

『リインははやてちゃんの家族でパートナーです! マイスターの事を優先するのは当然です!』

言い争いに入りそうなほどに切羽詰まってる。こうしてる間にもルミナは・・・。それに天使かてこちらに向かって降下を始めてる。ルシル君の魔法を使うにはリインのサポートが必須やし。迷ってる時間は無い。

「ワレヲコノチニトドメシザイニンニハシヲ!」

「自分で帰り道を燃やしておいて・・・!」

怒りで頭に血が上ってガンガン痛む。そんなわたしの頭の中に『逃げ・・・て・・・。私、もう・・・ダメ・・みたい・・だし・・・』ルミナからの思念通話が。そんなん言われても「嫌や!」としか言えへん。友達を見捨てる真似なんか出来ひん。

『・・リイン・・・、はやて・・・連れて・・・げて・・・』

その思念通話を最後に、ルミナの呼吸が止まった。

「・・・ルミ・・ナ・・・?」

頭の中が真っ白になる。助けられへんかった。

『はやてちゃん! はやてちゃん!』

「ルミナ・・・、ルミナ・・・。アカンよ、ルミナも一緒に逃げな・・・」

――ユニゾンアウト・アウトフレーム――

「はやてちゃん!」

誰かに腕を引っ張られる。リインがユニゾン解除してて、さらにヴィータくらいの身長にまで変身してた。

「逃げるんですよ、はやてちゃん!」

「ルミナを置いてけへん・・・」

「ルミナさんは・・・、ルミナさんはもう・・・」

見ればリインの顔も涙に鼻水、ボロボロな泣き顔やった。

「キサマラモシヌガヨイ!」

真夏の日差し以上の熱がわたしを
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