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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico38-B竜の終焉 〜Angel Overthrown〜
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た4本の岩石の柱に四肢が呑み込まれてる。そこにわたしらの魔法が爆発、煙が発生。そこにルミナが突撃した。

「上手く行ったでしょうか・・・?」

「シールドを張れる天使を宿していなかったこともありますし、おそらく――」

――イェリダー・マルアフ・ピュリキエル――

ベッキー先輩とシャマルの話し声が途切れさせたのは『ごめん、失敗!』ルミナからの謝罪の思念通話やった。それとほぼ同時、煙を消し飛ばす炎が噴き上がって、ルミナが「熱っ、熱っ、熱い!」炎に包まれながら飛び出して来た。わたしとシグナムとシャマルは慌ててオーバースカートを外して、バサバサとルミナをはたいて火消し作業。

「っ! ヴァダー、水を!」

ベッキー先輩が“ドゥーフヴィーゾヴ”をシャランと鳴らして、サメ型の水精ヴァダーを召喚。ルミナを覆うように水の渦が発生して、「けほ、けほ、助かったよ、ベッキー」見事に消火完了や。

「ルミナも無事で良かったわ・・・。そやけど・・・」

オーバースカートを付け直しながらルミナからハート2へ視線を移す。そこには、足元から炎を噴き上がらせてるハート2が居る。ザンクト=オルフェンで戦って負けた時とおんなじ火の天使を宿してる。

「これって最悪じゃないかい? さっきまではただのシールドだったけどさ、炎熱が付いたらいよいよ手が出せないんじゃないか」

「炎熱に耐性が出来ちまうとシグナムもそうだし、セレスも戦力外になるんじゃね?」

「む」

「あぁ、氷結系ですからね私・・・」

「そうなると私もダメっぽい、かな・・・」

シグナムとセレス、それにすずかちゃんが戦力外になりそうな雰囲気や。それだけやない。リインが『ヴィータちゃんも近接攻撃が出来ないですよ』って言うた。そうや、ヴィータは攻撃の大半は近接系やし、あの天使の炎やとさすがに大火力以外の攻撃は全部燃やし尽くされる。いよいよどうやって戦おうかと不安になってたところ・・・

「大丈夫です! この戦いは私たちの勝利です!」

そう言うたシャマルがニコニコ笑顔を浮かべた。真っ先に「はあ? あんな化け物相手にあたしら抜きでどう勝つって?」ヴィータがちょう苛立ち気にシャマルに訊き返した。

「神器書がどこにも無くてどうしようかと思ってたけど、持ってるなら盗っちゃえば良いのよ♪」

シャマルの、盗っちゃえば、ってゆう言葉ですぐに理解できた。すずかちゃんは体験済みやし、ルミナ達にも何度か模擬戦で見せたことあるから、全員の表情が希望に満ちたもんになる。ハート2が神器書を持ってへんかったからこれまで使わへんかった魔法やけど、体内に有るゆうんやったら出し惜しみする必要は無い。

「クラールヴィント、お願い!」

――旅の鏡――

“クラールヴィント”で作った鏡
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