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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico38-B竜の終焉 〜Angel Overthrown〜
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十字架になった。普通の十字架とは違くて中央に輪っかがある。確かケルト十字ってゆう名前やったっけ。ルシル君が好きなデザインや。ルミナは十字架に変化した“ツァラトゥストラ”を振りかぶったまま天使へ突進。天使もまた三叉槍を構えて突進。
「クスクスクスクス・・・!」
「ナニガオカシイ!」
天使が三叉槍を繰り出した。ルミナは“ツァラトゥストラ”を振るって、縦棒の長い方で三叉槍を弾いてその場で旋回、横棒の方で天使を殴った。
「きゃ・・・!?」「ひゃあ!?」
殴り飛ばされた天使がわたしとリインのすぐ側を通り過ぎてった。そっちに振り向くより早くルミナも超高速でまたわたしらの側を通過してった。遅れてそっちに振り向いた時、ルミナは“ツァラトゥストラ”で天使をボッコボコに殴り続けてた。あまりにも圧倒的なその強さに、驚きよりも夢やないかって疑問がいっぱいになる。
「クスクス! さっさと消えてちょうだい!」
「ムグゥ・・・!」
“ツァラトゥストラ”の打撃で空に舞い上げられた天使は、わたしほどの大きさにまで体を削られてる。ルミナは“ツァラトゥストラ”の先端を宙を舞う天使へ向けて・・・
「クス。終わりよ。さようなら、
神属の天使
(
ぎぜんしゃ
)
」
――Fata viam invenient――
銀色に輝く砲撃を撃った。その砲撃は天使を呑み込んで空へ消えてった。通過した場所にはなんも残ってへん。ううん、何かが落ちて来た。よう見ればハート2であるホムンクルスやとゆうのが判る。天使はもう憑いてへんようやし、神器書ももうあらへん。それはつまり・・・
「勝った、んか・・・?」
「勝ったです・・・?」
リインと顔を見合わせる。喜びが込み上げて来て大声を上げそうになったんやけど、ドサッてルミナが倒れたのを見て引っ込んだ。
「ルミナ!」「ルミナさん!」
側に駆け寄って「リイン!」ともう1度ユニゾンして、気を失ってるルミナに「静かなる癒し・・・!」を掛ける。そんな中、ケルト十字やった“ツァラトゥストラ”がまた融けて、元の2つの腕輪になってルミナの両手首に戻った。ひょっとしてコレも神器なんやろか。なんかそんな感じがする。
「・・・っ!? あれ、私・・・? いっつ・・・」
「ルミナ!」
『ルミナさん!』
「なんかすごい頭が痛いんだけど・・・っていうか、私、死んだ!? 死んだよね!? じゃあここは有名な死後の世界! もしかしてはやてとリインも死んだ!? 最悪過ぎる!」
ガバッと上半身を起こして頭を抱えるルミナ。天使を斃したこと憶えてへんのやろか。とにかく「ルミナが無事に戻って来てくれて良かった!」ルミナを抱きしめて、生きてくれてることに最大の感謝をしようと思う。
「えっ、どういうこと
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