天馬の追走
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いない。なぜかというとほとんどの観客たちは一夜の微笑みを魔水晶ビジョンの大画面で、さらには超アップで映し出されたために思わず吐いてしまう人、親に泣きつく子供、唖然としている者など様々だったからである。
ドンッ
そんな阿鼻叫喚と化したドムス・フラウだが試合は当然のように続いており、バッカス、ロッカー、イェーガーの3人は闘技場の壁へと叩きつけられる。そのまま3人は闘技場の地面へと落ち、立ち上がることができない。
『ダウーン!!四つ首の仔犬ダウーン!!勝者!!青い天馬!!』
「メェーン!!」
一夜はムキムキな体をこれでもかと見せつけながらポーズを取り、観客たちに投げキッスをする。正気を取り戻した観客たちは天馬の勝利に盛り上がる。中には「キモイ」などの感想を叫んでいる観客もいたが。
「あのバッカスを相手に・・・」
「圧倒的勝利・・・か」
エルザとガジルがそう言う。バッカスはエルザとほぼ互角と言われる魔導士である。事実2日目のバトルパートではエルフマンを終始圧倒する戦いをしていた。だが今回のバトルパートではタクトやレンにいいようにかき回され、最後は一夜の前になす統べなく破れてしまった。
「タクトの奴、エルザに負けたことでギアを入れ換えてきたみたいだな」
「レンさんも1日目以来だったから体調が万全だったみたいですね!!」
グレイとシリルが今の戦いを見てそう考えている。
「一夜の奴、やっぱすげぇな!!」
ナツは改めて一夜の実力を目の当たりにし興奮している。
「あんた、どんだけイケメンなんだよ」
「一夜さんがNo.1です!!」
大活躍だったはずのレンとタクトはいまだに投げキッスを続ける一夜を尊敬の眼差しで見つめている。
「さすが一夜さんです!!」
「まさに青い天使」
「キャー!!素敵!!」
待機場所で一夜たちを応援していたイヴ、ヒビキ、ジェニーもそう言う。
『いやー、終わってみれば青い天馬の圧勝でしたね!!』
『タクトくんは2日目にエルザくんに破れたから、今回は気持ちを入れ替えてきたみたいだね』
『タクトくんもレンくんもすごかったです、ありがとうございます!!』
実況席ももっと接戦になると思っていたらしく、予想外の天馬の圧勝に驚いているようだった。
『さぁ!!それでは引き続き第二試合!!』
一試合目が終了し、両チームが引き上げたのを見たチャパティは興奮冷めやらぬうちに次の試合の対戦カードを発表する。
『蛇姫の鱗リオン&レオン&ユウカ!!』
先に登場したのはグレイの兄弟子にして蛇姫の鱗のエース格、リオンとそのいとこ、レオ
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