天馬の追走
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と同時にそう言う。すると、タクトが突然口元を押さえる。
「どうした?」
「メェーンと面々って・・・うまいこと言いますね!!あの人」
「いや・・・そこ感心するとこじゃねぇよ・・・」
タクトの笑いのツボがあまりにもズレていたため、レンも力の抜けた突っ込みしかできなかった。レンとタクトが漫才をしている最中もバッカスたちは下で待ち構える一夜へと近づいている。
「丁度いいぜ!!まずは奴を倒して流れを引き戻してやる!!」
バッカスたちは落ちてくる力も使い一夜に対する攻撃体勢を取る。
「酔・劈掛掌!!」
「ドリルンロックフォーユー!!」
「これでもくらうだぁ!!」
バッカスたちは拳を握り一夜を倒そうとする。すると、一夜にある変化が起きる。
「ハァァァァ!!」
バリバリバリバリ
普段の背も低く、メタボリックな体から一転、闘技場の中心にいる一夜は次第に大きくなり、突如発達した筋肉は自己主張するかのように一夜の体を覆う白いスーツを破っていく。
「な・・・なんだぁ?」
「急にワイルドに・・・」
「こいつは・・・力の香り!?」
力の香りにより大幅に力を増した一夜、上半身のジャケットは完全に消え失せ、ズボンもいつもの七分丈から短パンを履いているかのようになってしまう。
「レン、タクト、君たちが私に任せたその判断、正解と言わせて見せよう!!」
なおも魔力を高める一夜。その魔力の高さからなのか、体は光輝き、その光はドムス・フラウから天へと昇るほどに凄まじい。
「先生!!」
「行っちゃってください!!師匠!!」
レンとタクトはすでに戦闘体勢を解いている。2人には一夜が3人を次の手で決めるという確信があるのだろうか。
「面白ぇ!!魂が震えてくらぁ!!」
バッカスは笑みを浮かべ地上にいる一夜へと加速する。ロッカーとイェーガーもそれに同調するように一夜へと迫る。
この段階では3人で力を合わせているパピーの方が明らかに有利に見える。だが、一夜には他を驚かせる必殺技があった。
「喰らうがいい!!これが私のビューティフルドリーマー!!
微笑み☆」
爽やかな笑顔を見せる一夜。だが彼の独特な顔で決められたその笑顔ははっきり言って不気味その物であった。
「「「うおっ!!」」」
その笑みを目の前で見せられたパピーの3人は思わず気持ち悪くなってしまい、攻撃体勢を解いてしまう。
「スマーッシュ!!」
バゴォォン
「「「どわああああ!!」」」
一夜の必殺技を受け弾き飛ばされる四つ首の仔犬。
しかしその瞬間を見ていた者はほとんど
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