天馬の追走
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『それでは!!トリプルバトル第一試合です!!』
会場が沸き上がる。闘技場の真上にセッティングされた魔水晶ビジョンに第一試合の出場選手の顔が映し出される。
『青い天馬、一夜&レン&タクト!!』
天馬からはエースの一夜と1日目のバトルパート以来の出場となるレン、そしてエルザとほぼ互角の戦いを2日目に繰り広げたタクトが選出される。
『vs.四つ首の仔犬、バッカス&ロッカー&イェーガー!!』
対するパピーは同じくエースのバッカスに先の競技で悲しい扱いを受けたロッカー、そして1日目の競技パートに出場したイェーガーとなっている。
選ばれた6人はギルドの待機場所から闘技場へと降りてきて中央で向かい合うように立つ。
「ヒック」
「ワイルドォ!?」
「「「「フォー!!」」」」
パピーは例の如くロッカーの掛け声に声を張り上げ答える。
「バッカスさん、ワイルドにやっちゃいましょう」
「このままじゃオラたち最下位になっちまうだ」
ロッカーとイェーガーがすでに上位のギルドに相当数のポイント差をつけられているために焦りがある模様。だがそれに対しバッカスは冷静な様子で目を閉じて答える。
「なーに、俺は魂が震えりゃそれでいい」
バッカスはそういい前方にいる敵を見据える。
「ん!!」
だがバッカスは目を開けると直後に驚いてしまう。理由は単純、目の前に一夜がいたからだ。
「ぐっ!!」
「お!!」
ロッカーとイェーガーの前にも同様にレンとタクトが立っている。天馬の3人は自分達の前にいるバッカスたちに右手を差し出す。
「さ!」
パピーの3人は突然一夜たちに手を出されどう反応すればいいか迷ったが、とりあえず同じように右手を出し握手を交わす。
『お!?おーっと!?これは美しい!!激しいバトルを前に握手する選手たち!!』
『美しすぎます!!ありがとうございます!!』
一夜たちの紳士的な態度に思わず感動する実況席。握手を終えると天馬の3人は自分たちが元々立っていた位置へと戻っていく。
「な・・・何なんだ?あいつら・・・」
「全然ワイルドじゃねぇぜ・・・」
「お?なんかいい匂いがするぜフォー・・・」
一方のパピーの面々はいきなりの握手に変な汗をかきながら口々に感想を漏らす。ちなみにバッカスの手からする匂いは一夜の香水の匂いであるのは間違いないだろう。
『それでは4日目第一試合!!開始!!』
ゴォーン
鳴り響く試合開始の銅鑼。それを聞くと同時にパピーが先制パンチに出る。
「プラントマジック!!」
1日目に人魚の踵のベスを倒す時に見せた巨大な植物を一夜たちの足元に出現
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