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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
歌は世に連れ世は歌に連れ
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緒にステージに上がれば、否応なく私を優勝させるしかなくなるだろう…
「う〜ん…10年後に口説こうかな?」
ホント…疲れる父親よね…
「お兄さん、ありがとうございます!!」
実力を出し切った先程の子が、お父さんの下へ来るなり抱き付いてお礼を述べてきた。
「別にお礼を言われる事ではないよ。…それに、お礼してくれるのなら、10年後にでもベッドの中「お父さん、行きますよ!」
まだ何も知らない少女に、非常識な事を言おうとする父…
私は慌てて遮りました。
ステージに上がり劇場内を見渡すと、客の数がハンパじゃなくなってる!
広い客席には立ち見客まで集まって…
さっきまではこんなに居なかったのに!?
あ、ステージ前には“人面蝶ズ”も居る。
あの支配人、町中に触れ回ったな!
優勝は決まってるけど、ちょっぴり緊張して来ちゃった…
「どうもこんにちは。私はマリー…今日は支配人さんの特別な計らいで、ピアノが上手いお父さんに演奏してもらって歌いたいと思います。歌う曲は、私のお母さんの心情を現している歌です。頑張りますので聞いて下さい!」
ここでヘタレるワケにはいきません!
私はお父さんに目で合図を送ると、『ラムのラ○ソング』を元気よく歌い出す。
コミカルな歌詞と、私の愛らしい振り付けに、観客は大盛り上がり!
うん。大丈夫…お父さんの威光があるのだから、絶対に優勝しておりますわ!
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