暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
歌は世に連れ世は歌に連れ
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ウルフとどっちを選べば良いのか…私迷っちゃ〜う!」
でも安易にOKしないのが良い女の条件。
勿体ぶって焦らしつつ、彼氏にヤキモチ焼かせちゃう!

「大丈夫!俺以上のイケメンなんてリュカさんくらいだ!迷う事はないさ!」
おっと〜…随分と言う様になったもんだ。
でもナンバー1と言わない所がまだ甘い!

「それで………お嬢様、どういたしますか?」
う〜ん…やっぱり権力者の娘として媚び諂われるのは気分がよい。
何の影響力もない小娘(わたし)に、恭しくする大人(しはいにん)を見て虚栄心急上昇!

「お父さん…私、お父さんの伴奏で歌いたいなぁ」
更なる満足度を味わう為に、私はお父さんへお願いをする。
「え、僕の伴奏で?………構わないけども、何を歌うのか分からないと…」
この町で知らない者は居ないお父さんと一緒に出れば、審査員達も気を使って私を優勝させるに違いない…

「大丈夫!きっと知ってますわ。私が誰より1番だっちゃ的な歌ですから!」
ちょっと乗り気なお父さんに、最後の一押し。
「あぁ…OK、それなら大丈夫!」
これで私の優勝は決まったも同然ね!




あと2人で私の出番…
ステージ横の待機所で、私は出番待ちをしている。
1人前の女の子は、極度の緊張で震えちゃっておりますよ。(笑)
こんな状態じゃまともに歌えないわね。

「お嬢ちゃん…もう少し、肩の力を抜いた方が良い。その方が可愛いよ」
こんな幼女も射程範囲内なのかと思う様に話しかけるお父さん…
「で、でも…し、失敗したら…」
どうせ私の優勝は決まってるのだから、放っておけばいいじゃない。

「失敗したって良いじゃないか!人間誰しもミスはある。でもね…失敗を味方に付ける事が出来るのは、誰にでも出来る事じゃない!」
「失敗を味方に…?」
「うん。歌ってる最中に間違えたら『テヘ?』って感じで笑ってみせる。そうすれば、誰もミスったことは気にしないよ…むしろ『可愛い』って好印象になるね!だから、失敗したってどうってことないって気持ちで挑んでみなさい。自分の実力を出し切れるから」

格好いい大人の男性に的確なアドバイスをされ、身体の震えがなくなった女の子…
出番が回ってきてステージに上がり歌を披露する。
めちゃくちゃ上手い…
ヤバイ…実力じゃ勝てないわ…

「むぅ…結構なライバルじゃないですか!あのまま自滅を待てば良かったのに、アドバイスしてどうするんですか!」
「まぁまぁ…他者の自滅で勝つよりも、自身の実力で勝利する事が重要だよ!お父さんはマリーの為に、彼女の実力を引き出したんだ!」
勝てるわけねーべ!

「そんな事言って…お父さんの好みの女の子だったんですか?」
ま、まぁいい…どうせ今回は出来レース…
お父さんと一
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ