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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
歌は世に連れ世は歌に連れ
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ウルフとどっちを選べば良いのか…私迷っちゃ〜う!」
でも安易にOKしないのが良い女の条件。
勿体ぶって焦らしつつ、彼氏にヤキモチ焼かせちゃう!
「大丈夫!俺以上のイケメンなんてリュカさんくらいだ!迷う事はないさ!」
おっと〜…随分と言う様になったもんだ。
でもナンバー1と言わない所がまだ甘い!
「それで………お嬢様、どういたしますか?」
う〜ん…やっぱり権力者の娘として媚び諂われるのは気分がよい。
何の影響力もない
小娘
(
わたし
)
に、恭しくする
大人
(
しはいにん
)
を見て虚栄心急上昇!
「お父さん…私、お父さんの伴奏で歌いたいなぁ」
更なる満足度を味わう為に、私はお父さんへお願いをする。
「え、僕の伴奏で?………構わないけども、何を歌うのか分からないと…」
この町で知らない者は居ないお父さんと一緒に出れば、審査員達も気を使って私を優勝させるに違いない…
「大丈夫!きっと知ってますわ。私が誰より1番だっちゃ的な歌ですから!」
ちょっと乗り気なお父さんに、最後の一押し。
「あぁ…OK、それなら大丈夫!」
これで私の優勝は決まったも同然ね!
あと2人で私の出番…
ステージ横の待機所で、私は出番待ちをしている。
1人前の女の子は、極度の緊張で震えちゃっておりますよ。(笑)
こんな状態じゃまともに歌えないわね。
「お嬢ちゃん…もう少し、肩の力を抜いた方が良い。その方が可愛いよ」
こんな幼女も射程範囲内なのかと思う様に話しかけるお父さん…
「で、でも…し、失敗したら…」
どうせ私の優勝は決まってるのだから、放っておけばいいじゃない。
「失敗したって良いじゃないか!人間誰しもミスはある。でもね…失敗を味方に付ける事が出来るのは、誰にでも出来る事じゃない!」
「失敗を味方に…?」
「うん。歌ってる最中に間違えたら『テヘ?』って感じで笑ってみせる。そうすれば、誰もミスったことは気にしないよ…むしろ『可愛い』って好印象になるね!だから、失敗したってどうってことないって気持ちで挑んでみなさい。自分の実力を出し切れるから」
格好いい大人の男性に的確なアドバイスをされ、身体の震えがなくなった女の子…
出番が回ってきてステージに上がり歌を披露する。
めちゃくちゃ上手い…
ヤバイ…実力じゃ勝てないわ…
「むぅ…結構なライバルじゃないですか!あのまま自滅を待てば良かったのに、アドバイスしてどうするんですか!」
「まぁまぁ…他者の自滅で勝つよりも、自身の実力で勝利する事が重要だよ!お父さんはマリーの為に、彼女の実力を引き出したんだ!」
勝てるわけねーべ!
「そんな事言って…お父さんの好みの女の子だったんですか?」
ま、まぁいい…どうせ今回は出来レース…
お父さんと一
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