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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
歌は世に連れ世は歌に連れ
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た!』って、言った方が良かった?」
「………もう!意地が悪いですねリュカさんは!」
昨日今日娘になったお嬢ちゃんには、その男を倒すのはまだまだムリだろう…





1ステージ2000ゴールドの歌手に、客一組50000ゴールド支払い、歌を披露した客には500000000ゴールド支払う必要が発生する劇場…それがエコナバーグ劇場!
今はこのシステム、なくなったのかな?

「随分と雰囲気が変わりましたね…」
【ちびっ子喉自慢大会】と書かれた看板と、私ぐらいのお子様達が一生懸命歌っているステージを見て、ハツキさんが呟いた。
【入場無料・飛び入り参加大歓迎】と書かれた看板もあり、以前の酒場を大きくした様なイメージはなくなっている。
「どうやら酒も置いてない様だね」
お酒が嫌いなお父さんは満足そうに見渡している。

「ようこそいらっしゃいましたリュカ様!どうぞご堪能していって下さい」
すると突然現れた愛想の良いオッサンに、馴れ馴れしく歓迎され戸惑う私達。
「あ…う、うん…そうする…」
あのお父さんが引いている…

「その節は大変失礼を致しました。リュカ様がエコナ様の大切なお人だとは知らなかった物で…ご無礼をお許し下さい」
どの節?
コイツ誰よ!?

「…お前、誰?」
私と違って遠慮がないお父さんは、気にすることなく失礼な言葉を吐き付ける。
「えぇ!!お忘れですか?私…以前はエコナ様の屋敷前で門番を務めておりました…お忘れですか?リュカ様が王様である事を知らずに、無礼な態度を取ってしまった門番を!」
全然記憶にねー…
「……………あぁ…そう言えば居たなぁ…忘れるも何も、記憶に残らねーよ!」
ここの新しい支配人のようだが、お父さんには覚えがある様だ…少しだけ。

「で、でも大盛況ですね、この劇場は!お子さん達の歌も凄く上手いし…支配人さんは良い手腕の持ち主の様だ!」
「ありがとうございます!折角出来上がった劇場ですからね…町民の活力になる様な使い方をと思いまして。それにこの町から未来のスーパースターが誕生するかもしれませんからね!」
ションボリ支配人のフォローをするのはお兄ちゃん。
支配人も嬉しそうに劇場の事を語ってる。

「そう言えばリュカ様は、大変歌がお上手と聞きます。やはり娘様も、お父様に似てお上手なのでしょうね…どうですか、飛び入り参加大歓迎ですので、御参加されてみては?」
「わ、私!?」
権力者に媚びを売りたい支配人…
突然のご指名に戸惑う私…
「いいじゃん!参加しちゃえば?」
人事の様に軽い口調のお父さん…
う〜ん…ちょっと楽しそうねぇ…

「え〜…でも〜…こんなに可愛い私が参加したら、ファンがいっぱい出来ちゃうかも〜!そのファンがイケメンだったりしたら、私困っちゃ〜う!
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