Fate/stay night
1141話
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ん、ミス・パーフェクトも大変だね。慎二みたいな奴が寄ってきたりもするし」
「ええ。それに……聖杯戦争が始まる前なら、もしかしたら、本当にもしかしたらその好意に応えていたかもしれない。けど、今の私は……」
チラリ、と俺の方に視線を向けてくる凜。
この話の流れで誤解をする程に俺も鈍くない。
「光栄だな、とでも言っておけばいいのか?」
「ふんっ、大体初めての相手がアークエネミーみたいに色んな意味で人外な存在なんだから、もう普通の人に対して男としての興味は抱けなくなったの! けどね、言っておくけど、だからって私がアークエネミーに対して恋とか愛とかそういう意味での好意を持ってる訳じゃないんだから、その辺は誤解しないでよね!」
「……なるほど、こういうのがツンデレという奴なのか」
凜を見ながら、納得したように頷く綾子。
「ちょっと、綾子! 誤解しないでって言ってるでしょ! 私はあんたと違うんだからね。1回や2回抱かれただけで、相手に情を抱くなんて事はないんだから!」
「……抱かれた日は2日だけど、抱かれた回数は10回や20回で済まないけどな」
ボソリと呟く綾子の声に、凜は色々と……それこそ身体中で俺の手や口が触れていない場所がないという事を思いだしたのだろう。ボンッと顔を赤くする。
俺もそんな綾子の言葉に乗るように椅子から立ち上がって凜の近くへと行き、そっと抱きしめて耳元で呟く。
「さて、今夜はたっぷりと……それこそ明日は動けなくなるくらいにねっとりとお礼をして貰うとしようか。そうだな。まずは3人一緒に風呂に入るところから始めよう」
「なっ、なななな……ちょっ、ちょっとアークエネミーッ!?」
何か言葉を発しそうな凜の唇をそっと俺の唇で塞ぎ、そのまま舌を絡め取る。
最初は俺の胸を叩いて抵抗していた凜だったが、数分もキスをし続けると目が潤みを帯びて身体の力が抜けてきた。
そのままそっと唇を離すと俺と凜の口が銀糸で繋がるが、それに気が付いた様子もないまま、力なく俺にしな垂れ掛かってくる。
そんな凜を抱きしめ、身体の色々な場所を愛おしむようにそっと撫でながら、突然の成り行きに顔を真っ赤にしている綾子に向かって口を開く。
「さぁ、綾子。お前も一緒にお礼をしてくれるんだろ? じゃあ、風呂に行くとしようか」
そんな俺の言葉に、綾子は赤くなりながらも小さく頷くのだった。
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