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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
世の中、怒らせてはいけない相手が居る。
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続けるアルルさん。
「私は、異世界より訪れた彼と結婚します。リュカさん達が元の世界へ帰れるようになった時、彼の事はどうするつもりでしたか?」

あ!
そうか…私はアルルさんをグランバニアへと連れ帰るものだと勝手に考えていたけど、こっち等の世界には家族が居て、現状では異世界行きを確定する事は出来ないんだったわ…
アレフガルドでゾーマを倒すと、二度とアリアハンへは戻る事が出来ないというのは、今の段階で私しか知らない事…勿論説明だって出来ないし、愛し合うお二人にとっては悩み所よね…

「その事はお前等2人に一任するよ。ティミーがこの世界に残っても良いし、アルルが僕等の世界へ来るのも良いし…お互いが納得し、アルル…君のご家族が納得する結論で行動しなさい。僕もビアンカも、お前達が共に同じ世界で暮らす事を、阻害するつもりは微塵もないよ」
しかし、どうやらお父さんとお母さんの間では結論が出ていた様だ。
愛し合う二人に任せるという、粋な結論が…


「あの…リュカさん…俺は…どうすれば…?」
忘れていたが私達も同じ様な境遇だった…
絶対にお姫様生活を捨てたくない私は、此方…と言うより、アレフガルドに残る事など論外で、強引にでもウルフは連れ帰る予定でありまする。

「…お前はグランバニアへ強制連行だよ!決定だからね!」
うん。自分に関わる事象でなければ呆れ果てるパパの台詞…
でも今回は感謝に絶えません!

「な!?…何で俺は、2人で相談して決めろとかの選択肢が残されて無いんだよ!」
別に(ウルフ)もグランバニア行きが嫌なワケでは無いと思う…ただ、勝手に決められ、強制される事に反発して居るんだと私は思う…
でもちょっと悲しいわ…

「じゃぁ、2人で相談してみろ!たいして今の状況と変わらないぞ」
「ウルフ…私はグランバニアへ帰りたいの!リッチなお姫様ライフを、手放したくないの!勿論ウルフとも別れたくないから、私の事が好きだったら、一緒にグランバニアへ行きましょ!お願い」
私達にも選択権が与えられ、話し合う余地が出来たのだが、そんな余地は宇宙(そら)の彼方に放り投げ、瞳を潤ませながらウルフにグランバニア行きを嘆願する。

「な!…お前に選択権は残されて無いだろ!?」
「う゛…何かズルイ…」
ズルくない…全然ズルくないわ!
だって愛してるんだもん…貴方(ウルフ)の事も、グランバニアの生活も…

「そう言うな…何だったら、お前に王位を譲っても良いんだよ。どうする?」
どうしてこんなに王位に執着がないんだろ?
今すぐにでも譲りたそうな口調で、彼をグランバニアへ誘ってる。

「えぇぇぇぇ…話を聞いてると、リュカさんの国は王様が一番身分が低そうだしなぁ…」
「うん。間違いなく低いね!でも貴族イジメという
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