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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
世の中、怒らせてはいけない相手が居る。
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次の目的地も決まり、ともかく船に戻って出港の準備をする私達。
私も可能な限り手伝いをしております。父とは違うんだからね!
尤も、あの男に手を出されると、余計に時間がかかっちゃうんだけど…


素人(シロート)に出来る事は終わり、後は玄人(プロ)に任せられる状況までいき、時間が出来た私達。
するとアルルさんがお兄ちゃんを伴い(と言うより、手を引かれて無理矢理連行されてくる)、何もしてない男の下へとやって来た。

「あのリュカさん…お話があります!」
何やら決意が表情に宿るアルルさん…お兄ちゃんの方は何だか分かってない様子。
「何?…孫が出来たとかの報告じゃないよね!?」

誰がどう見ても超真面目な話をしようとしているアルルさんに対し、そんな事を言えば“真面目に聞いて下さい!”と激怒すると思われるのに、軽口を叩くお父さん…凄いを通り越して馬鹿なんだと思う。

「…似たような物ですが、ちょっと違います。………私達…結婚します!」
だけど私達を驚かせたのはアルルさんだ。
怒るどころか、いきなりのカミングアウトに、一同唖然とする。

「……………」
流石のお父さんも普段の軽口も言えず、一瞬思考が停止した様子。
「へ、へー…お、おめでと…」

ようやく絞り出した言葉が何とも間抜けで、この状況が極端に突飛であった事を伺える。
そして何より、結婚報告に驚き作業が停止していた水夫達が、我に返って動き出し互いにぶつかり合っている事からも、私のお義姉ちゃんの報告が飛躍的すぎた事を物語っている。

「あ、あのねアルルちゃん…そこまでの経緯を、私達に解るように説明してもらいたいんだけど…」
私とお兄ちゃんの母親も、状況に困ってしまい説明を求めている。

「…はい。私は昨晩、お2人の息子さんへ処女を捧げました!凄く素敵な一夜でした!」
それ…言わなくても皆さんご存じですわよ…
「あぁそう…ワザワザご丁寧にどうも…」
こんな状況でも軽口を叩けるお父さん…見習った方が良いかしら?

「私とそう言う関係になったからには、責任を取ってもらいたいと思ってます!」
“責任”その言葉を聞き、困惑していたお兄ちゃんも表情を改める。
真面目な子だから、ヤリ逃げなんてするとは思えない…ワザワザ報告する意味が分からない…
やっぱり思考回路が違うのかしら?

「あ、うん。…誤解の無いように言うけど、僕等は2人の結婚に反対はしないよ…むしろエッチする前から、2人は結婚する以外の道は存在しなかったからね!」
当然だ…
二人は100%結婚するものだと皆が思っていた。
今更ヤっちゃったくらいで報告する必要があるの?

「それで…その事に伴ったお話なんですが…」
何だ…それだけじゃないのか?
お兄ちゃんと抱き合いながら話を
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