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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
世の中、怒らせてはいけない相手が居る。
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事をせずに待っていてくれたみたいだし」
負けじとお兄ちゃんも優等生らしい台詞を吐く…
でもね違うのよ。
アナタ達を待ってて食事をしてないワケじゃありません。
アナナ達の関係を大事に思ってるお父さんの怒気の為に、食欲という欲求を全て吹き飛ばされてしまい食べる事が出来なかったんだよ。
その事実をぶっちゃけたいけど、お父さんが怖くて出来ませんのですわ。


「さて…残りはイエローオーブだけだけど、カンダタに何か情報はある?」
皆が自分等を待っていたのだと勘違い中のアルルさんは、自身も食事には手を付けずに今後の目的地を情報通に尋ね出る。

「悪いなアルル…俺の元にも、イエローオーブの情報は入って来ないんだ…」
「アタイの所にも、イエローオーブの情報は無いねぇ…」
そう言えば、最近兄カップルの行く末が気になりすぎて、情報を植え付けるのを忘れておりましたわ。
さて…どうすんべ。

「あれぇ〜…そう言えば、マリーは何処かでイエローオーブの話を聞いたって言ってなかったっけ?」
皆さんとは別の意味で途方に暮れる私に、お父さんが“ワザと?”と思える様な胡散臭い口調で、DQ3情報を引き出させようと話題を振ってくる。

「え!?な…えぇ!?………あ…その…え〜と…そ、そう言えば、何処でだったか忘れましたけど、以前聞きましたわ…と、思いますわ…多分…」
何だよいきなり!?
なんも考えてねーよ!

時間さえあれば、ルーラを憶えたウルフと共に、大きめの町に出向いて情報収集を行ってくるって言い訳ぶっこいて、デートしてエッチしてキャッキャウフフになれるのに、そんな無茶振りされたって何も言えるわけねーだろ!

「マリーちゃん…それは本当なの?」
うわぁ〜ん…メッチャ羨望の眼差しで見詰めてはる!
“知らねーよ!”なんて言えませ〜ん!!

「あ…え、えぇ!た、確か…イ、イエローオーブは…人の手から人の手へと、移り渡っているらしいんです…ですから…え〜と………そう!エコナさんの町に行って、情報を集めましょうよ!」
何だこの強引な言い訳は!?

時間を貰って一旦船に戻れば、船で待機しているロリ水夫を使って情報をそれとなく伝える事だって出来るのに…何なんだこの強引な言い訳は!?
私をこんなピンチに追い込んだ父が憎い…

「確かにそうだな!エコナさんの町なら、出来たばかりで世界中から人が集まりそうだよね!」
「なるほど…そうね!エコナの所なら、大勢の人が集まるだろうし、情報も大量にあるかもしれないわね!」
根本が素直なお二人は、私の苦しい言い訳を鵜呑みにし、次なる目的地を確定してくれる。

ありがとうお兄ちゃん…そしてお義姉ちゃん。
アナタ達は間違いなく勇者でありまする!
私を救った救世主でありまする!!





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