出会い
序章
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が行われるときに使っている部屋です。両隣の部屋が宿泊スペースになります。」
学園の講師の一人である竹中という男性に案内された部屋はベースとして使うのに十分な広さがあった。両隣の宿泊スペースもきれいに整えられ、まるでホテルの客室のような部屋だった。
「ありがとうございます。こちらの部屋をベースとして使わせていただきます。」
ナルは無表情ながら心なしか満足げに口の端を上げ竹中に答えた。
ナルの返答を受け振り返った竹中講師は言いにくそうに顔を陰らせながら言った。
「調査のためにも講師や学生に話しを聞いたりされると思うのですが、注意していただきたいことがございます。」
「それは専用領域のことでしょうか?」
”専用領域?”と疑問符を上げる麻衣たちに地図を見せながら竹中講師はうなずいた。
「そうでございます。専門領域は特殊生徒のみの領域のため一般の生徒や講師、外部の方々は立ち入りを禁止されております。また、特殊生徒の特権により自由が認められておりこちらからの干渉は禁止されております。ですので、専用領域への立ち入りや特殊生徒への干渉をされないようお願いいたします。」
構内の生徒たちに事情をきき、ときにはベースに来てもらい情報を聞き出す。
リンが生徒に事業を聞きながらPCに入力しているのを見ながら、ぼーさんは悪態をついた。
「いや〜、まいったね。”他が立ち入り禁止の専用のスペース”があって、”特権で自由が認められて他から干渉されない”なんて、まるで漫画の学園だろーよ。ここの学園長はどんだけ特殊生徒を特別扱いしてるんだよ、ったく!」
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