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リリなのinボクらの太陽サーガ
地雷
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管理局でやっていくならやっていくで勝手にすればいい。でもその中に私を巻き込まないでくれる?』

「こ、駒って……私はそんなつもりで言ったんやない! 私はただ、故郷を失って辛いマキナちゃんの助けになりたいだけなんや!」

『余計なお世話だね。私達はサバタ様のおかげで他にやり直せる場所を用意してもらった。管理局や聖王教会、八神達が何を言おうと私はそこでやっていくと決めた。むしろ八神の方こそおかしいでしょ。管理局を内側から変えるとか言ってたけど、じゃあそれまでの間はどうなの? サバタ様を陥れ、私の故郷を滅ぼした連中の下に大人しく着くって事? ……冗談じゃない! そんな屈辱耐えられる訳が無いッ!!』

「マキナちゃん……でも、誰かが変えていかないと、いつまで経ってもこんな悲劇は終わらないやん! このままじゃ、またどこかで同じような事が繰り返されてしまう! だから私達が変えていこうとしているんや!」

『本当にそんな事が出来ると思ってるの? そもそもああ言った連中は厄介な人間には徹底的に邪魔をしたり、時として排除も企んでくる。八神が思う様に上に行って内側から変えるなんて、そんなの私腹を肥やす連中から見れば邪魔以外の何物でもない。きっと昇進なんてさせてくれないし、それどころか暗殺しに来る可能性だってあり得る。サバタ様の指名手配だっていい例だ。あの人に救われたのは私やシャロンだけじゃない、八神達だってそうだったでしょ? なのに魔力を消せる暗黒物質が使えるからだとか、ニダヴェリールが崩壊した真の理由を知ってるからだとか……そうやって都合が悪いことがあるから管理局はあの人を簡単に陥れてきた。そんな組織によく自分から入ろうと思えるね。はっきり言って自ら死地に乗り込むようなものだとわかってるの?』

「確かに管理局は今マキナちゃんが言ったようにドロドロした裏の面があるかもしれへん。でもちゃんと次元世界の平和を守るために必死に頑張ってる人達だっておる! 私達やクロノ君達が所属しているアースラクルー、エレンさんやサルタナ閣下の率いるラジエルクルー、ゼスト隊長にゲンヤさん、他にもたくさんおるやろ!? その人達の事も見ずに、私達の将来がどうなっているのか決めつけるのは早計なんとちゃうか!?」

『甘いね、次元世界の人間にとって私や八神に対する認識がどうだったのか忘れた? 私は闇の書の先代主の娘、そして八神は闇の書の最後の主。そして闇の書に関わる人間が次元世界ではどういった扱いを受けているのか、八神もよく知っているはず。私の母さんは何の罪もないのに罵詈雑言を四六時中浴びせられ、更に暴力も振るわれたせいで命を落とした。私だって11年間、人権をはく奪されて実験動物同然の扱いを受けてきた。別に今更恨んじゃいないけど、闇の書に関わったらそれは呪いのように私達の運命を縛り付け
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