地雷
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「そうか……そいつぁあまり嬉しくないニュースだな。それと、こっちに来たばかりの時は傷だらけだったファーヴニルが、戻ってきた時に何故か傷が治っていた理由は何だ?」
「強力な魔法攻撃を受け続けた事による、自己再生です。それを知らずに私達は攻撃を繰り返し、まんまと再生が果たされたんです」
「なるほど……つまり魔法は使わねぇ方が良いって事か。じゃああそこにいる魔導師達にもどうにかして伝えないといけねぇ。ほっといたらまた再生されちまうぞ」
「わかりました。私が連絡してきます!!」
という訳で、ゲンヤさん達の代わりに私が謎の魔導師達にもこの事を伝えに行く。彼女達の実力は相当な練度を誇っており、厳しい訓練を乗り越えてきたのが目に見えてわかった。だからこそ彼女達の努力を無駄にしないように、伝令を務めようとしているけど、ある程度近付いて彼女達の姿がはっきり見えた時、私は正直驚いた。彼女達の正体が私とフェイトちゃん、なのはちゃんそっくりの少女達だったんやから。
「む、もしや貴様が小鴉か? 何故ここにやって来た?」
「うわぁ、見た目は私そっくりやのに、性格は全然違うなぁ……」
「当然だ、我は王ぞ! 姿こそ似通ってはおるが、我は貴様とは違うのだ!」
「はいはい、それはわかったからとりあえず話聞いてや。私達の二の舞を踏みとうなかったら、ファーヴニルに魔法攻撃はあまりせん方がええ。使い過ぎたら自己再生されてしまう!」
「ほう、自己再生とな? なるほど……我らが来た時に何故かダメージが見受けられなかった原因がそれか。筋は通るな」
「せやろ? だからこれ以上の魔法攻撃はあまりお勧め出来へん。エナジーが使えへん以上、何か別の手段で――――」
「エナジーだと? それなら我らは最初から使っておるぞ」
「たいさ……え!? き、君ら、エナジー使えるんか!?」
「その通りだ。……む!? 下がれ小鴉!!」
王様が急いでそう告げてきた刹那、ファーヴニルの左腕が私達のいる空間を薙ぎ払ってきた。その軌道上にゲンヤさんや局員達がいるため、咄嗟に私は夜天の書、王様は紫色の本を展開して防御、彼らに攻撃が及ばない様に受け止める。
「ぐッ!? ぬぐぐぅ……!! この程度で……我を御せると思うでないわ!!」
「うぎぎぎ……! な、なんちゅう重さや……! 身体ごとへし折れそうや……!!」
「ならば貴様は下がっておれ! これぐらい、我一人でどうにもなる!!」
「嫌や! 私は逃げへん、絶対逃げずに立ち向かう!! 例えエナジーが無くても、誰かを守れると証明するんや!!!」
「抜かせ! 小鴉程度の実力でそれが出来るとでも思っているのか!!」
「思ってるからやるんや! 出来るかどうか、きっちり見届けてもらうで
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