第17話
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なかった。
「ちょ、ちょっと待って!お下がりって!?」
「大丈夫よ。それ全部私服だから。流石にステージ衣装や下着は入って無いわ。」
「いや、そう言う事じゃ無くて!!って言うか私服!?」
どうしよう。アイドルの私服なんてとんでもないモノを大量にゲットしちゃった・・・
「全く、何を遠慮しているのですか。」
「そうそう。歌唄がやるって言ってんだから、有り難く貰っとけよ。」
その時、私の耳に聞き覚えの無い声が2つ聞こえた。その声がした方向を見て、私はようやく気付いた。歌唄の左右でしゅごキャラが浮いている事に。
「え?しゅごキャラ?」
「お、本当にアタシらの事が見えてるみたいだな。」
「どう言う理屈なんでしょうか?」
私が思わず呟くと、2人のしゅごキャラは私に寄って来た。
「おっと。自己紹介がまだだったな。アタシはイル。歌唄のしゅごキャラだ。」
「私はエルと言います。歌唄ちゃん共々よろしくお願いするのです。」
小悪魔のような姿をしたのがイル、天使のような姿をしたのがエルと名乗った。
「それじゃあ、私はもう失礼するわ。」
「もっとゆっくりして行ったらどう?お茶くらい出すわよ。かずみちゃんも一緒にどう?」
帰ろうとするほしな歌唄を唯世のお母さんが呼び止めた。いや、アイドルと一緒にお茶とか、多分緊張で味分からないと思う。
「悪いですけど、今日はちょっと三条さんに相談したい事がありますから。」
「そう。なら、時間が出来たら遊びに来てね。」
「はい。」
そう言って、ほしな歌唄は帰って行った。
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唯世の家を出た後、私は事務所の社長兼マネージャーの三条さんに会いに行った。
「どうしたのよ、歌唄。今日はオフなのに。」
「今日、サインを頼んで来たファンに色紙と一緒にこれを渡されたの。」
私はラーメン屋で会ったメガネの少女に渡されたメモを三条さんに見せた。
「『エンブリオの事が聞きたい。知っているのなら午後8時に○○公園まで来て欲しい』ね・・・まさか再びエンブリオを狙う人間が現れるとはね。それで、これを渡して来たのはどんな相手かしら?」
「中学生くらいの女の子だったわ。その友人らしい子も2人ほど居たわよ。」
「そう。まあ、イースターも歌唄がその位の時に利用していたから、別におかしく無いわね。」
「ええ。でも問題は、このメモに従ってノコノコ会いに行ってもいいのかと言う事よ。」
「そうね。確認するけど、その子達ってキャラ持ち?」
「違うわ。彼女達の側にしゅごキャラの姿は見えなかったし、あの子達もイルとエルの事は
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