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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第165話 復讐の顛末 後編2
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らせ追撃に移ろうとする兵士達に命令した。すると正宗の声を聞きつけた隊長各の兵士達が揃って他の兵士達の動きを止めるべく動き出した。その様子を正宗は見ていたが、そこへ朱里が馬を近づけてきた。

「正宗様、ご無事で良かったです」

 朱里は安堵した様子で正宗に声をかけてきた。

「被害はどの程度だ?」

 正宗は朱里が側に来たことを察したのか、振り向かずに朱里に声をかけた。彼は自軍の様子を観察し被害状況を確認しているようだった。

「正宗様の機転で兵を帰していただいたことで被害は軽微ですみました」

 朱里は拱手し正宗に報告した。正宗は満足そうに頷いていた。

「桂花は無事か? それと私の送った騎兵達も無事か?」

 正宗は矢継ぎ早に朱里に質問した。

「桂花殿は無事です。騎兵達は桂花殿が伊斗香殿の元に後詰めとして送りました」

 正宗と朱里が会話をしていると騎乗した桂花が現れた。服装は整然として、怪我をしている様子はなかった。

「正宗様、ご無事で何よりでございます。朱里殿も」

 桂花は安堵した表情を浮かべて二人に声をかけた。

「桂花も無事のようだな。孫仲台と呉黯奴は伊斗香の元に送ったそうだな」
「はい、彼女達には伊斗香殿の後詰めとして差し向けました。ここを襲撃された以上、蔡一族が逃亡した先にも別働隊が待ち構える恐れがあると思いましたので。勝手な行動をし申し訳ありませんでした」

 桂花は正宗に拱手し報告した。

「気にする必要はない。機転を利かせ指示を出してくれて助かった」

 正宗は桂花を褒めると視線を朱里に向けた。

「蔡徳珪は撤退していったがどうする? 予定通りこのまま見逃すのか?」
「それで良いかと。今回の蔡徳珪軍の襲撃の兵数からして、主力はまだ襄陽城に控えているでしょう」

 朱里を口元に指を当て考えながら答えた。

「ところで正宗様が相手をした蔡徳珪軍の別働隊はどうなされてのですか?」

 桂花は正宗に質問した。

「一人だけまともな者もいたが、残りは雑兵というにも憚るような烏合の衆であった。二度騎兵による突撃を行い陣列を崩壊させたらあっという間に逃げ出していった」
「北東から南下してきた敵兵は最初から捨て駒だったということですね。目立つように数だけ揃えたということでしょうか。私達の方へ襲撃してきた蔡瑁軍は正確な数は分かりませんが三千程度でした」

 桂花は蔡瑁に裏を?かれたことが悔しいのか眉間に皺を寄せた。

「桂花殿の推測で間違いないでしょう。蔡徳珪も『所詮は食い詰め者』と独り言を言っていました。しかし、彼女への対応方法は修正する必要があります。傭兵とはいえ、こうも悪戯に兵を損耗する手法を平然と取る人物だったとは」

 朱里は蔡瑁の用兵に困
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