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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
4.物を貰った時は、いらない物でも笑顔で貰う。それが処世術。
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カ。私の為にありがとう」
そう言うとビアンカに抱きつかれた。
フレアさんと比べると、そういう出っ張りがないけど、やっぱり女の子!柔らかくていい!それにいい匂いがする。
俺がロリコンだったら理性が飛んでるね。セーフ、セーフ!
「あのね…薬師のクライバーさんが、お礼にって僕にくれたんだけど、ビアンカにあげる。これ可愛いからビアンカに似合うと思うんだ!」
そう言って手織りのケープを手渡した。
更なるポイントアップ実行中。
「リュカ!ありがとう!」
そう言って俺の頬にキスをして「じゃ、今日はこの辺で」と言うアマンダさんと一緒に宿屋に帰っていった。

頬じゃなく口にがよかったなぁ…



翌朝、俺は目を覚ます。
いやー昨日の晩は、結構な騒ぎだった。と言っても叱られた訳ではない。
6歳の子供が一人で探検に出かけ、女の子の為にミッションをこなした事への歓喜の騒動だ。
「いやー、流石は私の息子!もはや立派なナイトだ!」
「私もお仕えしていて鼻が高いです!」
等々…
結構な親馬鹿ぶりだ!
サンチョはそうでもないが、父さんはツンデレ感がある。
ツンデレと言っても勘違いしないで欲しい。
父さんのツンは、人前だと威厳のある父親を演じ、いなくなると息子ラブリーでデレる。
俺の前だけでも威厳を保とうとする時があるから、すこしこそばゆい。

着替えをし1階へ降りると、朝食の用意と共にアマンダさんとビアンカがいる。
昨日あげた手織りのケープを着ていた。
「ビアンカ可愛い」
そう言うと顔を真っ赤にして喜んでくれた。
「リュカ、どうやら今朝薬が届いた様で、ビアンカ達は今日アルカパへ帰るそうだ」
5人で朝食を食べながら父さんが教えてくれた。
「え!帰っちゃうの?寂しくなるなぁ…」
言っておくが本心だゾ!
「そうだな。そこで女の二人旅は危険だからアルカパまで送ろうかと思うのだが、リュカは一緒に来るか?」
キターー!
更なるポイントアップの予感、大!

この道中で格好良くモンスターを倒し、か弱い婦女子を守るナイト的なアピールをすれば、そう遠くない未来にビアンカの方から『私の洞窟も探検して?』なーんつって心と股をおっぴろげ!的な!!
なになに?
ドラクエ5って、こんなにハッピーライフなゲームなの?も、最高ーッスよ!

「で、どうするリュカ?」
おっと、いかん!
妄想全開過ぎて答えるの忘れてた。
「うん!もちろん一緒に行くぅ!あ、でもその前に教会へ行きたいからちょっと待ってて!」
「お前は偉いな。毎日教会へ行って。信仰深いな」
感心した様に俺を見ながら頷く父さんを横目に、俺は素早く朝食を終えると教会へ向かった。

信仰深い?それは違うな!
俺は神様を信じていない。
もちろん口に出しては言わないが…
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