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スーパー架神大戦ダンゲロス
開戦前日;side 番長グループ
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 一括し、胡座の姿勢から立ち上がる。
「理事長の件は今は後回しだ。まずは最初の議題に戻る。戦いたくない奴は、死にたくない奴は今すぐでも後でもいいから逃げてくれ!! 誰にも責めさせはしない!!」
 超一郎がそう言うと、数秒室内は静まり返り、やがて一人、また一人と番長小屋から出ていく。

 すみません、大銀河さん。
 ありがとうございます、番長。
 このご恩は一生忘れません。
 生きてまた会いましょう。

 などと、様々な言葉を大銀河に掛けながら番長小屋からから、戦いから逃げていく。
 小屋から出ていく最後の一人は大銀河さんも一緒に逃げましょう、と涙声で言った。
 超一郎は俺のことは心配すんなと笑って返し、その生徒を見送った。
 三毛ランジェロはこの様子を見て、理事長の思惑が完全に成功したことを悟る。
 おそらく、大銀河超一郎の性格も考慮に入れた上だったのだろう。
 理事長の目的は始めからハルマゲドンの参加人数を減らすこと。ハルマゲドン自体を止められるとは端から思っていなかったのだろう。
 理事長から命令されたという名目で、参加者達に逃げることのできる理由を与えた。大銀河超一郎が戦うことを強制させないこと、本当はハルマゲドンなど望んでいないことも見抜いていた。
 そして今、理事長と番長大銀河超一郎の二人から逃げていいと言われたのだ。
 どうなったかは、見ての通りだ。
 まあ、最年少のカヲルが逃げなかったのは意外だったが。超一郎もそう思ったのか必死にカヲルを説得している。
「カヲル、お前はまだ小学生だろ。こんなところで死ぬ必要はない!」
「いいんです。理事長は確かに怖いけど、皆さんを少しでも助けたいんです」
「だけど‥‥」
「それに、僕が死ぬと決まった訳じゃありませんし、負けると決まった訳でもありません」
 爽やかに笑って答えるカヲルを見て、超一郎はついに折れた。
「‥‥わかった。だけどお前は死なせねえ。カヲルだけじゃない、ここにいる皆は全員生きて帰す!」
 超一郎の決意が、番長小屋に響いた。
 番長グループに残ったのは、十名。
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