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ンスープを口に運ぶパチュリー。しかしこぁはそうもいっていないようです。
はぁはぁと荒めの息を吐きながら、なんとか同じように食事に手を伸ばそうとするも、収まり切らない快感の余韻に身体が震えてままならないようです。よくみれば、ほんの一時間前までととのっていた着衣は乱れ、肌にはじわりと汗が浮いていました。
熱っぽい顔を羞恥に歪めながら、なんとか呼吸を整えようとしています。完全に事後でした。
「ごちそうさまでした」
「おそまつ……さまです」
少しして、のんびりとした朝食の時間にパチュリーが終わりを告げます。ようやく回復してきたこぁが、テキパキとは言いがたい速度で食器をかたづけ始めました。
しかし一食分、それも女性ふたり分の洗い物です。こぁは速やかに仕事を終えると、パチュリーに一礼してから司書としての仕事を始めようとします。
「その前に」
「は、はい……んんっ」
本日何十回目かのキスがこぁを襲いました。ことあるごとにイチャつきたいパチュリーが、そう取り決めたのです。
「で、では仕事にまいりますね」
再び快感に冒された使い魔の少女は、なんとかパチュリーに背中を向けます。
───ここまでは、毎日の光景でしかありませんでした。
「ねえ、こぁ?」
「はい?」
どういう気向きか、その背中にパチュリーが声をかけました。
「貴女、自分をどう思うかしら」
「え? ど、どう、と言われても……?」
また何かされるのではと期待───警戒していたこぁに、予想外の質問が飛びます。
「貴女は、自分がなんなのか答えられる?」
「はぁ。わたしは『こぁ』……パチュリー様の使い魔、小悪魔ですけど」
「少し間違っているわね。貴女は『私の愛しい使い魔・こぁ』よ」
「え、えと……えへへっ」
ただでさえ可愛らしいこぁの表情が、歓喜にほころびました。
「でも、それで満足かしら」
「満足ですけど」
「愛してるわこぁ」
「わたしもですパチュリー様。大好きです愛してます」
「嬉しいわ。キスしましょう、こぁ」
「何度でも!」
即答即応でした。なんだこれ。
「……でもね、少し考えたのよ私」
「はい?」
おおよそ10分ほどして、ようやく唇を離した少女たちが語り出します。
「私だってこぁのことは愛おしいわ。可愛いわ。離したくなんかないわ。というかもう結婚しましょう。いいわよね?」
「もちろんですパチュリー様!」
二人は服を脱ぎ捨てると、そのままベッドへとダイブしました。
〜La Fin〜
「……けれど、その前にするべき事があると気付いたの」
「そ、それは……?」
〜再開〜
マジメモードのつもりか、パチュリーは吐息がぶつかるほどのいろいろ台無しな距離で、こぁの瞳に訴えました。
「
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