アインクラッド編
龍皇の遺産
龍皇の遺産 02
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徹底的に鍛え続けた敏捷値による神速の突き。 それに押された大剣の刀身は、纏っていた紅蓮の光を消失させて後ろに揺らぐ。
一瞬ではない完全な隙に、今度は雪丸が淡いブルーの光を帯びる。
使用するソードスキルは《雪月花》
長物武器に有るまじき速度と俊敏な動きで左右から龍皇の身に殺到する斬撃。 刹那の間を空けて繰り出される、殆ど真下からすくい上げるような一撃は龍皇の身体を浮き上がらせ、雪丸と僕自身との回転によって生じる莫大な遠心力を孕む横薙ぎの一閃は、宙空で揺らぐ龍皇を切り裂いた。
薙刀の熟練度をカンストすると同時に習得した、6連撃にも及ぶ最上位ソードスキル、《雪月花》は、半分以上あった龍皇のHPバーの全てを喰らい尽くした。
「龍人族の皇帝。 あなたの眠りがせめて穏やかであることを祈るよ。 だから……」
僕の祈りと同時に、龍皇の身体は微細なボリゴンの破片になって砕け散る。
雪のように降り注ぐそれを見ながら、僕は言った。
「おやすみ」
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