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魔法少女リリカルなのは strikers〜銀拳の魔導師〜
第六話
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……キャロはその様子を上から心配そうに覗きこんでいた

「あ、あの……」

「大丈夫!任せて!」

キャロの言葉にエリオはそう答えたが………本当はかなり辛い状態になっている

「ッ?!」

ガジェットから放たれるビームを予測したエリオは最初の一撃をガジェットを飛び越えるようにして回避。追撃のビームもなんとかかわしたものの、最後のアームの一撃を避けきれず直撃してしまう

「グァ!?」

その刹那、キャロは思い返していた……自分を引き取ってくれた優しい女性……フェイトとの出合いを……そして、少し前に知り合った、ちょっと怖いけど優しい男性……駿樹との会話を……


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数日前、私は午前中の訓練を終えた後……自分が訓練スペースにロッカーの鍵を置きっぱなしにしまったことに気付き、急いで取りに戻った。鍵を取り、更衣室に戻ろうとしたとき……

「ん?ルシエじゃねぇか。どうした?そんなに急いで?」

右肩に黒い竜を乗せた檜森さんに出くわした

「あの……檜森さん、その子は?」

「あぁ……コイツはデイトナ。俺の竜だ」

「ギャウ〜」

「そうなんですか……あの……私、キャロ・ル・ルシエ。こっちが私の竜でフリード・リヒって言うんだ……よろしくね、デイトナ……」

「キュクル〜」

「ギャウ〜♪」

私とフリードが挨拶をするとデイトナは檜森さんの肩から降りて私たちにじゃれついてきた

「キャ?!くすぐったいよ〜」

「キュクル〜♪」

「へ〜、デイトナが初対面の相手にそこまでなつくのは珍しいな……さすがはルシエ……竜召喚士をやっているだけのことはあるな……」

「ッ?!いえ…………私なんて全然…………今でも、フリードを完全に制御できませんし…………」

思わず暗い顔でそんなことを言った私の言葉に檜森さんは少し考える様な仕草をした

「ん〜…………なぁ、ルシエ。召喚獣とかを召喚するにあたって一番重要な事ってなんだか解るか?」

「一番……重要な事…………やっぱり!暴走をしない様にきちんとした制御を「あ〜いや、そうじゃなくて」……え?」

檜森さんの言葉に私は思わず首をかしげる……

「そういった技術的な問題じゃなくて、気持ちの問題だよ」

「気持ちの……問題……」

「召喚する際に自分がどのような気持ちのでいるのが重要か……解るか?」

「えっと……」

すぐに答えは出づ、私は言葉を濁す……

「正解は…………信じる事だ」

「信じる……事」

「そう、召喚士としての自分の力を信じる。召喚する者の力を信じる。そして……その力を何の為に使うべきか……それを明確にする。そうすれば自ずと制御も楽にな
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