第27話 =まさかの元カレ!?=
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
=48層=
「いらっしゃ…なんだ、リクヤたちか」
「なんだとはなんだよ…」
一応客としてきたのにその対応はないだろ、と思いながら備え付けの椅子に座る。どうやら今はほかの客もいないらしくこいつも暇をもてあましていたらしい。客がいなければ俺もリラックスできるのでうれしいけど。
「リズ、お昼ご飯もって来たよ」
「お、今日はサチのかぁ…皆はもう食べたの?」
リズの言葉に全員首を横に振る。1人店で頑張っているのにずっと楽してる俺達が先に食うのもなんだしな。
別に楽したいからしてるんじゃなくて周りがうるさいのが嫌だから、という理由なんだけども。
「どうせなら皆で食べようと思ってな」
「リクヤにしては気の利いたこと考えるじゃない」
「いつもこんなんだったらいいんですけどねー」
シリカの言葉に全員の視線がこちらを向く。なんか…いわゆるジト目?そんな感じだ。それにため息と…
「…そ、それよりも飯だ飯!……ん!?」
これ以上この空気にしておくと俺が殺され(精神的に)そうだったので手元に出した包みを開け、その中に入っていたサンドイッチのようなものを口に含む。含んだところで俺の口の中に表現されたのは某ハンバーガー店のあの超と言ってもいいほど有名なあの味だった。
「前にアスナと頑張って作ってみたんだけど…どう?」
いやぁ、1年半近く味わってなかった味を食べればがっつくのが人間だと思うんだ、うん。そんなわけでサチの質問が耳に入っていないくらい俺たち4人は食べ続けた。ちらっと見えたサチの顔はなにやら子供を見守る母性あふれる微笑を浮かべていた。
「…っぐ、ふぅ…美味かった美味かった!また作ってもらってもいいか?というかレシピ教えてくれ!」
「う、うん。もちろんだよ」
「私にも作ってください!」
「あたしも!」
「私も…いいかしら?」
何かを次も!と言われることは俺は多かったほうだけど言うことは少なかったからこんなに早く次食べたいって思うとは久しぶりだからなんか不思議な感じだな。
少しサチに聞いたところ普通じゃありえなさそうな食材と食材、もしくはモンスターのドロップ品のかけあわせでできるらしいので今度、俺も試してみようかな。
「あ、そうだ。リズ、俺の武器研いでくれよ」
「別にいいけど…あんたの武器って普通に重いから」
「分かってる、いつものだろ?」
そういい奥へ行くリズについていく。そんなに歩く距離ではないが自分の武器を取り出すのにはちょうどいい時間だった。いつものように俺も回転砥石の前に立ちまずオータムリリィを水平に構え、剣の腹部分をリズが支え、砥石に当てていく。砥石は別に一定時間当てるだけで全体やったことと同じになるのだがスキルでどうして
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ