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思い出の丘
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ロザリアは喚く。

「こ、攻略組がこんなところをウロウロしてるわけないじゃない!どうせコスプレ野朗に決まってる!それに、もし本物の一角のホワイトバレットでもこの人数だったら余裕よ!!」

 ロザリアがそう言うと他のオレンジは勢いづいたのか各々同意の声が上がる。そして剣を抜剣して突撃してきた。

「オラーーーー!!!」

「死ねーーーー!!!」

 オレンジがゲツガに攻撃をしようとした瞬間、ゲツガは剣を抜いた。そしてオレンジの武器にめがけて振るう。するとオレンジの持っていた武器が粉々に砕けた。

「な……!?」

 オレンジたちは何が起こったのかわからず動けない。

「お前等、今何が起こったのかわかったか?」

 武器を構えなおして言う。そのなんとも言えない威圧感により、オレンジたちは後ずさる。

「牢獄にぶち込む前に教えてやるよ。今のはシステム外スキルの《武器殺し(ウェポンキル)》って言うんだ。筋力値を最大限に使って、武器の耐久値を一気に削るものだ」

「そんなの……チートじゃねえか……」

「チート?何言ってんだ?お前らがノロノロと人を殺すために時間を割いてンのが悪いんだろ。俺らは時間があればレベル上げを怠らなかったんだよ。それが俺とお前らの差だ」

 そう言うと奥のほうで転移結晶を持って逃げようとするロザリアが見えた。逃がすまいと素早く武器をロザリアめがけて投げる。高速回転しながら飛来する両手剣は、ロザリアの腕を切り落とした。

「逃げようとしてんじゃねえぞ」

 そう言って転移結晶よりも一層濃い青の回廊結晶を取り出す。

「あいつみたいになりたくなかったら無抵抗で入れ。抵抗するなら腕と足を切り落としてでも入れるからな」

 そう言うと、どんどんオレンジは入っていく。最後の一人ロザリアだけになるとロザリアに近づいて、言った。

「お前も入れ。それとも投げ入れてやろうか?」

「私はグリーンなんだよ!私を攻撃したらオレンジになるよ!!」

 そう叫ぶロザリアを掴み上げ言う。

「残念だったな。俺はソロだ。二、三日オレンジになる分は構わないし、それにお前を攻撃した時点で俺すでにオレンジだ」

 そう言ってロザリアを青い渦に投げ飛ばす。ロザリアがそれの中にきれいに入って渦は消滅した。

「キリト、ごめんけどあとを頼む。俺はちょっとこのままだと攻略に加われないからグリーンに戻してくる。シリカ、怖いトコ見せてごめんな」

 そう言って転移結晶をを取り出して、最前線の前の街を言って消えていった。

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