思い出の丘
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リカちゃん」
シリカが数歩下がった後、ロザリアは言った。
「じゃ、さっそくその花を渡してちょうだい」
そういった瞬間、シリカは絶句した。
「……!?何を言っているの……」
そしてキリトにシリカを任せてゲツガは前に出る。
「そうはいかねえんだよなあ。オレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーさん」
ゲツガがそう言うとロザリアの顔から笑みが消える。シリカはロザリアのカーソルにが緑なのにどうしてと質問してくるのでキリトがその質問を答える。それを聞いたシリカは愕然する。
「じゃ……じゃあ、この二週間もあのパーティーにいたのって……」
「そうよォ。あのパーティーの戦力とかの下調べ。お金がたっぷりと溜まるのを待ってたんだけど……」
シリカを顔を見て唇を舐めてから言った。
「一番の楽しみの獲物のあんたが抜けたから、困っちゃったのよ。でも、プネウマの花を取りいくって言うじゃない。今はプネウマの花って旬だから、相場も高いのよ。やっぱり情報収集は大事よねー」
そして今までシリカに向いていた視線がゲツガとキリトに向く。
「そこの剣士サンたち、わかってながらものこのこその子についていくなんて、バカ?それとも体でたらしこまれたの?」
「嫌、どっちでもねえよ」
ゲツガは静かに言った。
「俺らは、お前を探してたんだよ。タイタンズハンドのリーダーさん」
「どういうことかしら?」
「あんたが十日前に壊滅させたギルドを覚えているか?リーダーだけ逃れたギルドだ……」
「そんなのいちいち覚えるわけないでしょ」
それを聞いたゲツガは短く答える。
「そうか」
「もしかしてあんた……そいつに頼まれて来たの?あきれた。そんなこと出来る暇があるならレベル上げとかしとけっつうの。何偽善者ぶってんの?あたしはねえ、そういうことする奴が嫌いなんだよ」
ロザリアの目に凶暴そうな光を帯びる。
「で、あんたそいつの言ったこと真に受けてきたの?でも、たった三人で何が出来るって言うの?」
そう言ったあとロザリアは片手をあげ宙を二回扇いだ。すると、オレンジ色のカーソルが十ほど出てきた。その中にはロザリア以外にも一人、グリーンがいた。あいつも偵察用だろう。そして、ゲツガはゆっくりと橋を渡り始める。
「ゲツガさん!!危ないですよ!!」
そうシリカが叫んだ瞬間、グリーンの奴が眉をひそめて考え出す。
「その格好……異様に太い両手剣……。ホワイトバレット?」
そう言葉にした瞬間、そいつの顔が一瞬で蒼白になる。
「や、やばいよ、ロザリアさん。こいつ……攻略組の一人だ!!」
それを聞いた、キリト以外は驚愕の表情を浮かべる。そして
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