思い出の丘
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そしてまたキリトは話を再開する。どことなくキリトの雰囲気が暗くなっているのに気付いた。慰めようと口を開く前にシリカが慰める。それを聞いたキリトは微笑み、ありがとうと言った。そうしてる間にも南門についていた。
「さて、……これから冒険開始なわけだけど……」
「はい」
表情を引き締めてシリカは頷く。
「シリカのレベルと装備なら、ここのモンスターは、決して倒せないわけじゃない。でも……」
キリトはポケットの中から青い結晶、転移結晶をシリカの手において言った。
「フィールドでは何が起こるか判らない。いいかい、もしイレギュラーな事態になったときは、俺かゲツガのどっちかが離脱しろと言ったらどこの街でもいいから転移するんだ。俺たちのことは心配しなくていいから」
「でも……」
シリカが心配したように聞くと、キリトは真剣な表情で言った。
「約束してくれ。俺は……一度パーティーを全滅させてるんだ。二度と同じく過ちをしたくない」
そう言うとシリカは頷くと、にっと笑い言った。
「よし、それじゃあ出発だ!」
「はい!」
「おう!」
そして、思い出の丘に向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
だが、ステージに入って……
「きゃああああああああ!!なんですかこれーーー!!気持ち悪いーー!!」
最初に遭遇したモンスターを見てシリカは叫びまくっていた。しかもその叫びでシリカが標的にされたらしく、追われることになった。
「やあああああ!!こっちに来ないでーーーー!!」
まあ、ここのモンスターは女性にとってはあんまりいい印象とかは受けないだろう。だって初見が歩く花やら、食虫植物見たいのやら気持ち悪いものばかりだ。後のほうはなれるからいいが最初がなあ……。そう思っているとシリカが歩く花の触手に足を掴まれて吊り下げられる。そのとき、ゲツガとキリトは目を手で隠す。
「キリトさん!ゲツガさん!助けてください!み、見ないで助けて!!」
無茶な注文だな、おい。そう思うとキリトは横でシリカに向かって言った。
「そ、それは、ちょっと無理だよ」
目を手で覆って見えないが、シリカの悲鳴で何が起こっているかは大体は予想が付く。しばらくして、シリカが怒ったのか何か叫んでいた。しばらくすると、ガラスが割れるような音がしたので手を外した。そして、シリカがこっちを向いて言った。
「……見ました?」
「見てない」
ゲツガは即効で答えるがキリトは……
「……見てない」
微妙に間を空けて答えた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
その後、何度か戦闘があったかシリカもモンスターの姿にはなれたらしく、キリ
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