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儚き運命の罪と罰
第七話「時空管理局」
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(だったらもう少し位残念そうに言ってくれよ...)

クロノは頭を抱えたくなった。正直なところもう有力な情報を得るのは七割位諦めていた。最初から殆ど形式上の尋問にしかならないとは予想もついていたが実際にやるのと想像するのでは大違いだ。こんなに歯痒いものだとは思わなかった。

「じゃあ次はその剣について聞くが。」

「ロストロギアとやらじゃあないぞ。魔力も感じないだろう?」

いっそ清々しくなるほどにスパッと一刀両断された。次元漂流者の持っているものが間違いなくロストロギアだと認定できない限りは管理局はそれを押収する権利を持たない。

(ロストロギアじゃないだと...?じゃあアレをなんと呼べと言うんだ、ただの剣か?それこそ笑えない話だ。)

とは思う物の、ロストロギアでない以上はあれは...本当にふざけた話だが『ただの剣』と呼ぶ他無く、あの暴走体を瞬殺した魔法みたいな技もただの『手品』扱いだ。クロノにできることがあるとすれば眼前の涼しい顔をした極悪無罪人を睨みつけることくらいだった。

「どうした?随分と怖い顔をしているな?」

「…これで取調べを終了する。一日後くらいに医務室から空いてる部屋の一つに移されると思うから準備しておくことを勧めておく。」

そう言って立ち上がってドアのほうに歩いていった。

「ああそうそう、待ってくれ。一つ聞きたいことがある。」

「何だ?」

ドアの方を向いたままクロノは耳を傾けた。

「僕の立場はどうなるんだ?」

(白々しい...わかっているだろうに。)

「重要参考人だ。」

「罪人じゃないんだな?」

「今の所はな。」

「なら罪人じゃない人間のことは」

「当然サーチャーによる監視はしない!」

怒鳴ってからしまったと思った。これでは相手を助けるだけだー案の定リオンは「そんなことを聞きたかったわけじゃないんだがな。」と言った。

「まあいい、別の機会にまた聞くとしよう。随分ご立腹のようだからな。何か不都合でもあったのかい?」

(あったな、それはお前の取調べだ。)

だがそれも荒げた声と共に胸にしまいこんだ。また何か失言をしてしまってはそれこそ馬鹿な話だ。クロノはここまで我慢できている自分を誉めてやりたくなってきた。

「特にそんなことは無かったが...まあお言葉に甘えるとしよう。失礼する。」


クロノがドアを開け、微かにずかずかと言う足音が遠のいていったのを確認してリオンは思わずため息をついた。

「坊ちゃんも中々やりますね。悪人(ワル)が中々板についてましたよ?」

不快そうに顔をしかめて「やめてくれ」と言った。

「そんなものを褒められてもちっとも嬉しくない。微妙な気分になるだけだから止め
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