第1章:平穏にさよなら
第13話「面倒事」
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代表してそう言うが、まったく堪えた様子はない。
「それに、ストーカーしてるのはコイツの方だろ?」
「神夜はそんな事しないよ!というか、私達が神夜を誘ったんだからね!」
「なに?...てめぇ、また無理矢理ついてきたんだな!!おまけにアリシアにこんな事まで言わせやがって...!」
いや、どこをどう解釈したらそうなる。
「まさかとは思うが、てめぇはなのは達に好かれてるとでも思ってんのか!?そんなの、ありえる訳ねぇだろ!!万が一あったとしても洗脳とかだろ!」
...やべぇ、この転生者、半分当たってる。主に洗脳の所。
「(...どの道、うるさい事には変わりないけどね。)」
というか、席が近いから余計にイラつくんだが。緋雪はよくこんなのがいる教室で授業ができるな。僕、感心するぞ。これは。
「....ちっ、いい加減、黙らないのか?他の人達の迷惑だぞ?」
「うるせぇ!てめぇがなのは達に無理強いするからだ!」
ようやく反論した織崎神夜。そしてそれに暴論で返す王牙帝。
...それはともかく、店の奥に形容しがたき形相の士郎さんがいるんですけど。
「...お兄ちゃん。」
「あぁ、止めるか。」
ふと見れば、司さんも席を立っている。目配せをすると、目的は同じのようだ。
「...なぁ、そこの男子。さすがに騒ぎすぎだ。ここのマスターも、そろそろキレかねないぞ?」
「お客さんにも、店の評判にも迷惑なんだし、そこでやめようね?」
僕と司さんが止めに入ったことで、王牙帝と織崎神夜のグループが驚く。...まぁ、転生者達は僕が止めに入ってる事に驚いているが。まぁ、見た目モブだし。
「あぁ?なんだてめぇは?」
「...一応、先輩に値するんだから言葉には気を付けるようにな。」
「はっ!そんなの俺には関係ないな!モブは引っ込んでろ!」
やばい。実際に会話すると思ったよりもイラつく。...もう殴ってもいいよね?
「はぁ....。(士郎さん、つまみ出していいですか?)」
視線でそんな思いを送ってみる。
...あ、首掻っ切る仕草から親指が下向いた。しかも恐怖すら感じる笑顔で。
「(りょーかいっと!)」
士郎さんもキレてるんだなと思いつつ、王牙帝の襟を掴む。
「おいてめぇ!離せ!この野郎!」
「うるさいからね。つまみ出すよ。」
「あ、おい....。」
ギャーギャー喚くのを無視して引きずっていく。織崎神夜が何か言いたそうにしてたが、おそらく普通の人間(だと思っているのだろう)の僕が踏み台扱いとは言え、転生者を連れて行くことに危機感があったからだろう。主に僕が危ない的な意味で。
「(まぁ、
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