3.歌に国境は無い!でも周囲の雰囲気に合わせて歌う事!
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。
「?」
何だろ?
何か『調べ物があるぅー』(そんな言い方してねぇーよ!)とか言ってたけど、何で洞窟に入るんだ?
は!まさかあの中に愛人でも囲ってるんじゃ!?
イヤイヤイヤ、無い無い無い!
それじゃぁ囲うどころか、監禁だろ!
大方子供(俺の事)の教育に良くない、えっちぃ物とかを保管してあるのかもね。
父さんも男だしね!しょうがないよね!
くだらない事を考えつつ、俺は次のターゲットへ向けて進路を取った。
<サンタローズ宿屋>
ビアンカSIDE
はぁ〜…暇ねぇ〜…
リュカの所にでも行こうかしら?
でも、長旅から帰ってきたばかりで疲れていると悪いしなぁ…
パパスおじさまも忙しそうで、私の相手なんてしてくれないだろうし…
と、今日の予定を真剣に考えているとリュカが礼儀正しくノックをして入ってきた。
「おはようございます。アマンダさん。ビアンカ」
「おや?おはよう。どうしたんだい?こんな朝早くから?ビアンカに何か用かい?」
リュカは笑顔で頷くと私の所に近寄ってきた。
この子は可愛い!
そして素直でいい子だ!
他の男の子は、私がおママゴトをやろうとするとイヤがるが、リュカはイヤがらず私と遊ぶ。
時折大人びた行動を取ったりもするが、そこがまた可愛い!
「あのね。ビアンカにお土産があったんだけど、昨日渡すの忘れちゃって…だから今日持ってきたの!」
そう言うと私に小さな石を手渡した。
「?…これがお土産?」
「うん!」
その石は私の手の平にも収まる大きさで、黒く光沢を帯びている。
まぁ、綺麗と言えば綺麗だけど…これがお土産?
やっぱり子供って事なのかしらねぇ…
「その石ね、不思議な石なんだよ!」
するとリュカは私の考えを読んだかの様に説明を始めた。
「明るい所だとただの石だけど、暗い所で見ると光るんだよ!」
えっ!?そんな石があるの?
私は両手で石を包み光を遮って両手の中を覗く。
私の両手の中から青白い光が見える。
「綺麗…」
私は思わずため息混じりに呟いた。
「わざわざありがとうリュカ。ほら、ビアンカもお礼を言いなさい」
「うん!ありがとうリュカ!とってもステキ!」
私はこの石を気に入ってしまった。
さっきまでただの石ころと思っていたのに…リュカは私の事をよく分かっている。
「ねぇ、ビアンカは何時アルカパに帰っちゃうの?また明日も遊べる?」
リュカは可愛らしく瞳を輝かせ、私とお母さんに聞いてきた。
「本当はあまり長居してられないんだけどねぇ…薬師が洞窟に薬草を採りに行ったきり帰ってこなくてねぇ…私たちも薬がないと帰る訳にいかないから…」
そうなのだ…私とお母さんは、アルカパに居る病気のお父さんの為に、サンタローズへ薬を取りに来たのだ。だがお母さんの言う通
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