第十三話。魔女の誘惑
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俺はきょとんとした顔をしてしまった。
「私を恋人にする可能性もあるんだね!」
「え? あ……」
指摘されて気づいた。
確かに今の発言だとそうなる……のか?
「ひゃー! ビックリした! 体だけの女じゃなくて、そんな大事にされるかもしれないとはー!」
ビックリしたのは俺もだ。
「体だけの女て、お前な」
キリカが俺をどう思っているのか今の返事でよく解ったよ。
「にゃるほどにゃるほど、モンジ君ってばほんっと誘惑に弱いよね! そっかぁ、詩穂先輩以外の子も恋人にするつもりがあったんだぁー。へえー」
キリカは何故だか嬉しそうにニヤニヤしている。
そんなキリカを見ていると、何だか罪悪感が湧いてしまう。
ヒステリアモードだからといって、女の子の唇を奪おうとしたのは事実だからな。
制御出来たのはハッキリいって偶々だ。
一歩間違えばキス以上の行為に及んでいたかもしれない。
女性の大切な唇だ。ノリや勢いだけでしてはいけないよな?
「あ、いや、なんつうか……その」
罪悪感でキリカの顔をまともに見れない。
だけど、自分でした行為だ。責任は取らないといけない。
「誘惑に弱いのは、男の本能だから仕方ないんだよ!
だけど……まあ、その。キリカのおでこにキス出来ただけで俺は嬉しいよ」
「ふふーん、なるほどねぇー。くすくすっ」
キリカはすっかり、さっきまでのしっとりとした雰囲気とはうって変わって。
面白いものを見つけた小悪魔。そんな表現がピッタリな顔をしていた。
「んふふー。もっと誘惑しちゃおうかな?」
今以上の誘惑だと??
想像しただけでヒステリア性の血流が速くなる。
「うぐっ、か、勘弁してくれ……」
「実は、今、上に下着着けてないんだよ、私」
……………………。
な、なんだって…………??
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