暁 〜小説投稿サイト〜
101番目の舶ィ語
第十三話。魔女の誘惑
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
俺はきょとんとした顔をしてしまった。

「私を恋人にする可能性もあるんだね!」

「え? あ……」

指摘されて気づいた。
確かに今の発言だとそうなる……のか?

「ひゃー! ビックリした! 体だけの女じゃなくて、そんな大事にされるかもしれないとはー!」

ビックリしたのは俺もだ。

「体だけの女て、お前な」

キリカが俺をどう思っているのか今の返事でよく解ったよ。

「にゃるほどにゃるほど、モンジ君ってばほんっと誘惑に弱いよね! そっかぁ、詩穂先輩以外の子も恋人にするつもりがあったんだぁー。へえー」

キリカは何故だか嬉しそうにニヤニヤしている。
そんなキリカを見ていると、何だか罪悪感が湧いてしまう。
ヒステリアモードだからといって、女の子の唇を奪おうとしたのは事実だからな。
制御出来たのはハッキリいって偶々だ。
一歩間違えばキス以上の行為に及んでいたかもしれない。
女性の大切な唇だ。ノリや勢いだけでしてはいけないよな?

「あ、いや、なんつうか……その」

罪悪感でキリカの顔をまともに見れない。
だけど、自分でした行為だ。責任は取らないといけない。

「誘惑に弱いのは、男の本能だから仕方ないんだよ!
だけど……まあ、その。キリカのおでこにキス出来ただけで俺は嬉しいよ」

「ふふーん、なるほどねぇー。くすくすっ」

キリカはすっかり、さっきまでのしっとりとした雰囲気とはうって変わって。
面白いものを見つけた小悪魔。そんな表現がピッタリな顔をしていた。

「んふふー。もっと誘惑しちゃおうかな?」

今以上の誘惑だと??
想像しただけでヒステリア性の血流が速くなる。

「うぐっ、か、勘弁してくれ……」

「実は、今、上に下着着けてないんだよ、私」

……………………。

な、なんだって…………??
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ