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101番目の舶ィ語
第十ニ話。魔女との接触
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。技も連携みたいのしていて」

もっとも俺が解ったのは音速を超えたり、見えないワイヤーを張るくらいとかで、技の詳細とかは全く解らなかったけど。

「それが羨ましかった?」

「……ああ。同じ『主人公』なのに、仲間と一緒に戦えてるのが羨ましくて……悔しかった」

前世でも俺は強敵と死闘を繰り広げてきたが、あれだって周りに仲間がいたから戦えたんだ。自分一人だけでは俺は勝てなかった。多くの人に支えられて、あるいは俺が支えて。
俺達『バスカービル』は強敵との死闘に打ち勝ってきた。
そう。俺は多くの仲間と共に戦ってきたんだ。
『仲間を信じ、仲間を助ける』
武偵憲章にもなってる言葉だが、俺は今までたくさんの仲間に支えられて、助けられて、助けて。あるいは信じて、戦ってきた。
それは一文字疾風として過ごす今でも変わらない。
仲間と共に戦いたい。
そう思っているのに。
一緒に戦いたい……そう思っているから。

「だから、何も出来ずに一之江に庇われた自分に腹が立つ」

ヒステリアモードじゃないから、っていう言い訳はもうしたくない。
ヒステリアモードじゃないから。普通のハーフロアだから、だから……一之江を守れない。
そんなことはもう、言いたくねえ!

「俺は自分のロア。『不可能を可能にする男(エネイブル)』の能力に目覚めてるけど、今回は使う間もなかった。『自由自在に能力が使えない主人公』……そんなことをあいつに、氷澄って奴に言われて悔しかったんだ!」

ヒステリアモードになれなければなにもできない自分に。
ヒステリアモードになってもやられそうになった自分に。
そんな自分に腹がたつ!
なにもできない悔しさ。
あんな想いは二度と経験したくないものだ。

「それに、あっちの『主人公』……氷澄やジーサードも特別な力を持っていた。あのまま戦っていても、今の俺のままじゃ勝てないだろうな、って」

「そうだね。彼らは結構この業界じゃ有名な『主人公狩り』だしね」

「主人公……狩り?」

「うん、モンジ君の前の百物語の主人公のうち、何人かが彼らにやられてるみたいだよ?」

「……先輩の仇だったのか」

「殺してはいないみたいだけど。脱落させられていたのは確かだね」

殺してはいない、か。確かに氷澄と呼ばれた男はスカした奴だったが、悪人には見えなかったな。
キンゾー(うちの弟)は相変わらずのヤンキーだったけど。
ラインとのやり取りも何処か……俺と一之江の関係に似ていたし。

「『ターボ婆さん』のロアが、ロリババアになっていたー、ってのも時代の流れかな?」

「そういう需要があるらしいからな」

しかし包帯ゴスロリ少女の見た目で中身婆さんとはこれ如何に?
でも、まあ。相方の氷澄は『邪眼』とい
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