死亡フラグ貰いました。
7話:建てたフラグはフッケバイン。見つけたものは生きる意味
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に斬ったはずだ。なのに何故、腕が繋がっている?切断する感触は確かにあったはず。
「らあァァァァァァァ!」
ガギッ!
「ならば、左腕!」
しかし、斬ったはずなのにやはり繋がったままだ。
(再生能力にしてはおかしい。ビルの病化も似たようなものだが、これでは速すぎる!)
エクリプス感染者にはかなり強い再生能力がある。そして、ビルの病化は“高速再生”。しかし、この男のはそれを遥かに越える。言うなれば“瞬間”
。
(少し、試してみるか)
『翔翼展開』
この男は私が距離をとると、“翔翼”を使い、すぐに近づいてくる癖がある。そこを狙う!
「ふっ!」
ザシュッ!ズシュッ!
今ので見えた。この男の病化は、恐らく回復系であることは間違いない。右腕を斬ったが、なんと斬った所からすぐに繋がっていた。これでは切断できるわけはない。血を流させて、意識を飛ばすこともできない。しかし、妙だ。病化は適合を終えてからすぐに始まるわけではない。個人差はあれどこの男はあまりにも速すぎる。
(殺す気で行かなければ、駄目だな……)
無敵に見えるが弱点はあった。今思い付いた。
「行くぞ」
男は突進してくるが、それを横に避ける。いくら速くても直線的であれば避けることは容易い。これも経験の差だろう。
そして、私は男に剣を突き刺す。そしてそのまま地面に縫い付ける。そう、突き刺したまま。
「なっ、くっ、抜けねェ!」
「やはりな。お前の病化が邪魔をしているんだ。そう簡単には抜けん」
一見、無敵そうな病化だが回復速度の速さ故の弱点はある。突き刺したままだと、傷を回復しようとして皮膚などが繋がろうとする。そうすると剣は繋がろうとする皮膚などが邪魔をして抜け抜けにくくなる。かなり力を入れれば抜けるだろうが、相応の痛みを伴うだろう。
「少々、てこずったがこれで終わりだ」
ガギンッ!
「くそっ!蒼!」
『防御体制に移行』
「遅い!」
ズドオォォォォォォォォォッ!!!
撃ってみたが、どうやら相手の防御は失敗したようだ。本の方もダメージを受けている。男は……気絶したか。
『ザザッドラジッバー、気絶。戦ザッ続行不ザザジッ自己防衛シジビッ移行』
そう言うなり、本は消えていった。
「しかし、初心者にしては良くやった方だな。鍛えればかなりの強さになるかもしれん」
それにしても、気絶してしまったからどうやって運ぼうか。バイクで来てしまったから連れていくことができない。
「仕方ない。アルでも呼ぶとするか」
とりあえずは、バイクの有る所までこいつを運ぶことにしよう。
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