暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#26 襲撃のリグレット・アリエッタ
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「形勢……、再び逆転ですね?」

 ジェイドが隙を見てアリエッタを捕らえていたのだ。

「うん。そう言うことだね。ティアさんも心配だし、もう大人しくして貰うよ」

 アルも戻ってきた。
 向かってきた神託の盾(オラクル)の兵全てを倒して戻ってきたのだ。

「リグレット……ごめんなさい………」

 アリエッタは、ジェイドに捕らえられたまま、リグレットに謝っていた。魔物を操る術に関しては驚嘆だが、幼い少女故に力ではジェイドに敵うべくもない。譜術も扱う事が出来るが、それでもだ。捕まっている今は関係ないから。

「ちっ……、兵も 殺られたか………」

 リグレットは、戻ってきたアルを見て その後ろで倒れている兵士たちを見て、そう呟く。

「ち、ちょっとっ 人聞きの悪いことを言わないでよ! 皆なら、無事だよ。邪魔してきたから、ちょっと眠ってもらって起きても、数週間はあちこち痛くて動けないかもしれないけど。命までとってないよ!」

 そう苦笑しながらアルは言った。
 アルの言う通り、敵は気絶をしている様だ。身体は 鼓動をし、動いているから。

「まあ それはともかく 武器を棄ててタルタロスへ戻ってもらいましょうか」

 ジェイドが そう言うと、リグレットはもう観念したのか

「…………仕方ない、な」

 手に持っていた武器を棄てて、そして 残った部下はそれぞれ倒れている兵を連れて、タルタロスへ入っていったのだった。





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