死亡フラグ貰いました。
5話:平穏の終わりは唐突に
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ログハウスの様なものだ。この開墾地に建っているほとんどがそれである。いや、もう2宿2飯かな。
木材を担いで積み上げる。結構つらい。が、働くというのは良いものだ。
「ダレン君、こっちにも」
「はーい!」
ここの人達はとてま気さくで、いい人達ばかりだ。暖かい雰囲気、前世では味わったことはない。
「疲れてねぇか? ダレン」
「少し……」
この人はアルさん、マリの父親だ。筋肉もりもりである。最初見たときは絞め殺されるかと思った。娘に手を出しやがって! みたいな。でもそんなことはなく、逆に婿に来てと言われた。サーシャさんはアルさんとの惚気話をよくするしね。おもしろい人だ。サーシャさん、よくこんな人背負い投げできますね。
「じゃあそろそろ休憩にするか。昼も近いしなぁ!」
午前中からやっていて、もうへとへと。俺ってあんま体力なかったんだなぁと思う。中学校は運動部だったけど高校から帰宅部だったし、体力は落ちているだろう。
「ダレーン!」
マリがこっちに走ってきた。後ろにはサーシャさんもいる。提げているのはバスケットだろう。昼飯か?
ダレンというこの世界での俺の名前だが、時々忘れることがある。それこそ俺自身が意識していないと呼ばれても自分のことだとわからないこともある。
「マリ、転ぶなよー」
「大丈夫だひゃわぁ!」
「はっはっは! マリは慌てん坊さんだなぁ!」
アルさん、笑ってないで助けてあげましょうよ。
「ダレン、助けて〜」
「あー、はいはい」
マリと俺との距離は10m程度。走ってくる必要もなかったと思うのだが。
「大丈夫か?」
「痛かった〜」
体を起こすマリだが、服には泥が結構ついている。はらってやろうと手を伸ばすが
「っ!?」
ビクッとされた。もしかしてまだ朝のことを気にしているのだろうか? 2回目ですからね。でも完璧なる事故ですよ?
「いや、泥はらってやろっかなーって思ってたんだけど……」
「……それでも女の子の体にいきなり手を伸ばしたら誰だってビックリするよ。それに……」
もしかしたら、サーシャさんに言われたこと、まだ恥ずかしがっているのか?
「よくわからないけど、そういうもん?」
「そういうものなの!」
大体、ダレンは女心がうんぬんかんぬん言われるが、今はそれどころじゃない。早く、昼飯を!
「あらあら、マリ。そんなことしてたら時間が無くなっちゃうわよ? それにダレン君の為に作ったんじゃなかったっけ?」
なんですと! マリが俺の為に……。これが男の憧れる女の子の手料理ってやつですか? ならば早くしなければ!
ガッシとマリの腕を掴んで立たせる。怪我
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